中小企業における経営の承継の円滑化に関する法律による「遺留分に関する民法の特例」(以下、「本特例」という)に関する次の記…
学科 基礎編 (49)
中小企業における経営の承継の円滑化に関する法律による「遺留分に関する民法の特例」(以下、「本特例」という)に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
- (1)本特例の対象となる後継者は、旧代表者の推定相続人のうち、旧代表者から贈与により非上場株式を取得したことにより特例中小企業者の総株主の議決権の過半数を保有し、かつ、合意時点において当該特例中小企業者の代表者である者に限られる。
- (2)後継者が旧代表者から贈与を受けた非上場株式について除外合意と固定合意の双方またはいずれか一方の合意をする場合、旧代表者の推定相続人全員で合意をし、公正証書によりその旨を定めた合意書を作成しなければならない。
- (3)後継者が旧代表者から贈与を受けた非上場株式について固定合意をする場合、併せて、後継者が当該旧代表者から贈与を受けた非上場株式以外の事業用財産について固定合意をすることができる。
- (4)本特例の合意は、後継者が合意をした日から1カ月以内に経済産業大臣の確認を申請し、当該確認を受けた日から1カ月以内にした申立てにより、家庭裁判所の許可を受けることによって、その効力を生ずる。
正答 (4)
正答は (4)。これが適切です。
経営承継円滑化法の遺留分に関する民法の特例の合意は、後継者が合意をした日から1カ月以内に経済産業大臣に確認を申請し、確認を受けた日から1カ月以内に家庭裁判所に申し立てて、その許可を受けることで効力を生じます。
【ほかの選択肢】
(1) 誤り。2016年4月の改正で、後継者は旧代表者の推定相続人に限られず、親族外の人も対象になりました。要件は、旧代表者から贈与などで取得した株式等により議決権の過半数を保有し、合意時点で会社の代表者であることなどです。
(2) 誤り。合意は、旧代表者の推定相続人(遺留分を有する者)全員と後継者で行い、書面で合意書を作りますが、公正証書にすることまでは求められていません。
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(3) 誤り。株式等以外の財産について併せて行える合意(付随合意)は、遺留分の算定の基礎から除外する合意(除外合意)です。株式等以外の事業用財産について固定合意をすることはできません。
【除外合意と固定合意】
除外合意:贈与された株式等を、遺留分の算定の基礎となる財産の価額に算入しない
固定合意:贈与された株式等の価額を、合意時の価額に固定する(税理士・弁護士などの証明が必要)。合意後の企業価値の上昇分が遺留分の対象にならない
出典:一般社団法人金融財政事情研究会 ファイナンシャル・プランニング技能検定 1級学科試験 2019年9月 (49)出典元ページ
最終更新日
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