生命保険会社の健全性・収益性に関する指標等に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。…
学科 基礎編 (9)
生命保険会社の健全性・収益性に関する指標等に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
- (1)基礎利益は、保険会社の基礎的な期間損益の状況を表す指標であり、経常利益から有価証券売却損益などの「キャピタル損益」と危険準備金繰入額などの「臨時損益」を除いて算出される。
- (2)EV(エンベディッド・バリュー)は、保険会社の企業価値を表す指標であり、保険会社の本業の利益を表す「基礎利益」と保有契約から将来的にもたらされる利益を表す「保有契約価値」を合計して算出される。
- (3)ソルベンシー・マージン比率は、保険会社が有する保険金等の支払余力を表す指標であり、この値が200%を下回った場合には、金融庁による業務改善命令などの早期是正措置の対象となることがある。
- (4)実質純資産額は、有価証券や有形固定資産の含み損益などを反映した時価ベースの資産の合計から、価格変動準備金や危険準備金などの資本性の高い負債を除いた負債の合計を差し引いて算出され、この値がマイナスとなった場合には、金融庁による業務停止命令の対象となることがある。
正答 (2)
正答は (2)。これが不適切です。
EV(エンベディッド・バリュー)は、保険会社の企業価値を示す指標で、「修正純資産」(貸借対照表の純資産に含み損益などを加えたもの)と「保有契約価値」(保有している契約から将来生じる利益の現在価値)を合計して求めます。単年度の利益である基礎利益を足すものではありません。
【ほかの選択肢】
(1) 適切。基礎利益は、経常利益から有価証券の売却損益などのキャピタル損益と、危険準備金繰入額などの臨時損益を除いたもので、保険料収入や保険金・事業費の支払、利息・配当金の収入など、本業の期間収益を示します。
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(3) 適切。ソルベンシー・マージン比率は、通常の予測を超えるリスクに対する支払余力を示します。200%を下回ると、金融庁による早期是正措置(業務改善計画の提出命令など)の対象となります。
(4) 適切。実質純資産額は、時価ベースの資産から、資本性の高い負債(価格変動準備金・危険準備金など)を除いた負債を差し引いたものです。マイナスになると、実質的な債務超過として業務停止命令の対象となることがあります。
【早期是正措置の区分(ソルベンシー・マージン比率)】
100%以上200%未満 経営改善計画の提出・実行命令
0%以上100%未満 財務改善計画の提出・実行命令など
0%未満 業務の全部または一部の停止命令
出典:一般社団法人金融財政事情研究会 ファイナンシャル・プランニング技能検定 1級学科試験 2021年1月 (9)出典元ページ
最終更新日
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