経済に関する次の記述のうち、妥当でないものはどれか。…
基礎知識 問題51
経済に関する次の記述のうち、妥当でないものはどれか。
- (1)需要曲線とは、ある財について、ある消費者が一定期間に消費したい量を、その財の価格の関数として描いた曲線を意味する。
- (2)需要の価格弾力性とは、ある財の価格が1%上昇した際の、需要の減少率を意味する。
- (3)機会費用とは、ある財の取引機会を利用するために必要な、取引相手の探索や条件の交渉などにかかる費用を意味する。
- (4)完全競争とは、多数の生産者と多数の消費者が市場に参加しており、その結果として、個別の経済主体の行動が価格に与える影響が無視できるほど小さい状態を意味する。
- (5)市場の失敗とは、ある財の市場において外部性が発生するなどの理由により、市場が効率性の達成に失敗する状態を意味する。
正答 (3)
正答は (3)。これが妥当でありません。
機会費用とは、ある選択をしたことによって断念した他の選択肢のうち、最も大きな利益(得られたはずの価値)をいいます。たとえば、働かずに勉強に1時間使ったときの機会費用は、その1時間働けば得られた賃金です。記述にある取引相手の探索や条件の交渉などにかかる費用は「取引費用」の説明です。
【ほかの選択肢】
(1) 妥当
需要曲線は、ある財の価格とその財の需要量(消費者が購入したい量)の関係を表した曲線です。通常、価格が高いほど需要量が少なくなるので右下がりになります。
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(2) 妥当
需要の価格弾力性は、価格が1%変化したときに需要量が何%変化するかを表す指標です。価格が1%上昇したときの需要の減少率と説明できます。
(4) 妥当
完全競争は、多数の売り手と買い手がいて、個々の経済主体が価格に影響を与えられない(プライス・テイカーである)状態をいいます。財の同質性や情報の完全性なども条件とされます。
(5) 妥当
市場の失敗とは、外部性(公害など)、公共財、情報の非対称性、独占などのために、市場メカニズムに任せても資源の効率的な配分が実現しない状態をいいます。
出典:令和7年度 行政書士試験 問題51(一般財団法人行政書士試験研究センター公表)出典元ページ
この試験問題は、一般財団法人行政書士試験研究センターの許諾を得て掲載しています。無断での転載・複製を禁じます。解説は過去問NAVIが独自に作成したもので、同センターの見解ではありません。
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