耳とその機能に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。…
労働生理 第26問
耳とその機能に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)耳は、聴覚と平衡感覚をつかさどる器官で、外耳、中耳及び内耳の三つの部位に分けられる。
- (2)耳介で集められた音は、鼓膜を振動させ、その振動は耳小骨によって増幅され、内耳に伝えられる。
- (3)内耳は、前庭、半規管及び蝸牛(うずまき管)の三つの部位からなり、前庭と半規管が平衡感覚、蝸牛が聴覚をそれぞれ分担している。
- (4)内耳に伝わった音の振動は、蝸牛の中のリンパ液を介して有毛細胞に伝わり、この時、音の振幅の大きさによって異なる部位の有毛細胞が振動することによって音の高さの違いが伝えられる。
- (5)鼓室は、耳管によって咽頭に通じており、その内圧は外気圧と等しく保たれている。
正答 (4)
正答は (4)。これが誤りです。
異なる部位の有毛細胞が振動することで伝えられるのは、音の周波数(振動数)の違いです。「振幅の大きさ」ではありません。
振幅は音の大小を決め、周波数は音の高低を決めます。設問は、振幅と周波数を取り違えています。
【音の二つの性質】
振幅 大きいほど音が大きい 単位はデシベル
周波数 多いほど音が高い 単位はHz
【蝸牛のしくみ】
蝸牛は巻き貝の形をしていて、入口に近いところは高い音に、奥へ行くほど低い音に反応します。どの場所の有毛細胞が揺れたかで、脳は音の高さを知ります。場所で高さを、揺れの大きさで音量を伝えます。
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【ほかの選択肢】
(1) 耳は外耳、中耳、内耳の三つに分けられる 正しい
(2) 鼓膜の振動が耳小骨で増幅され内耳へ 正しい
(3) 内耳は前庭、半規管、蝸牛からなる 正しい
(5) 鼓室は耳管で咽頭に通じ、内圧は外気圧と等しく
保たれている 正しい
【耳の三つの部屋】
外耳 耳介、外耳道 音を集める
中耳 鼓膜、耳小骨、鼓室 振動を増幅して伝える
内耳 前庭、半規管、蝸牛 感覚細胞が受け取る
【内耳の三つの分担】
前庭 体の傾きの方向や大きさを感じる
半規管 体の回転の方向や速度を感じる
蝸牛 聴覚を受け持つ
前庭と半規管が平衡感覚、蝸牛が聴覚です。前庭と半規管の分担も入れ替えて出されます。半規管は三つの輪が三方向を向いていて、回転を拾います。傾きは前庭です。
【耳管のはたらき】
鼓室と咽頭をつないでいて、鼓室の内圧を外気圧と同じに保ちます。飛行機やトンネルで耳が詰まったとき、つばを飲むと治るのは、この管が開いて圧が等しくなる
からです。圧が違うと鼓膜がうまく振動しません。
【騒音性難聴】
内耳の有毛細胞が傷んで起こります。4,000Hz付近
から聞こえにくくなるのが特徴で、この落ち込みをc5ディップといいます。日常の会話は500〜2,000Hz
あたりなので、初期には本人が気づきにくいのが問題です。
出典:第二種衛生管理者 2024年上半期実施分(2024年10月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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最終更新日
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