8 か月の女児。発熱と右下肢を動かさなくなったことを主訴に来院した。2 日前から寝返りをしなくなり、おむつ交換の際に痛が…

A問題 第43問

8 か月の女児。発熱と右下肢を動かさなくなったことを主訴に来院した。2 日前から寝返りをしなくなり、おむつ交換の際に痛がるようになった。昨夜39.1 ℃の発熱があり、今朝から右下肢を動かさなくなったため受診した。身長67.5 cm、体重8,100 g。体温38.9 ℃。右下肢を他動的に動かすと痛がり、啼泣する。赤沈42 mm/ 1 時間。血液所見:Hb 11.2 g/dL、白血球18,500(桿状核好中球15 %、分葉核好中球70 %、好酸球1 %、好塩基球1 %、単球2 %、リンパ球12 %)、血小板37 万。CRP 15 mg/dL。股関節のエックス線写真(別冊No. 16A)と股関節単純MRI の脂肪抑制T2 強調冠状断像(別冊No. 16B)とを別に示す。行うべき対応はどれか。

医師 2025年(令和7年) 第43問の写真
正答 (2)
正答は (2)。切開排膿術です。 【画像の見方】 股関節のMRI脂肪抑制T2強調冠状断像(別冊No. 16B)では、右股関節の関節包の中に高信号の液体が多くたまり、周りの軟部組織にも高信号が広がっています。X線写真(別冊No. 16A)では骨の破壊ははっきりしません。 乳児の高熱、右下肢を動かさない(仮性麻痺)、おむつ替えで痛がる、白血球・CRP・赤沈の上昇があり、化膿性股関節炎です。乳児の化膿性股関節炎は、関節内の圧が上がって大腿骨頭の血流が途絶え、骨頭の壊死や成長障害、脱臼を起こしやすいため、緊急に関節を開いて膿を出し(切開排膿・関節洗浄)、抗菌薬を静注します。
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【ほかの選択肢】 (1) 牽引治療  膿は抜けず、治療が遅れる     違う (3) NSAID投与  症状を隠すだけで原因を治さない  違う (4) 股関節ギプス固定  ドレナージの前に固定しても治らない違う (5) グルココルチコイドの股関節内注入  感染を悪化させる違う 【単純性股関節炎との違い】 単純性股関節炎は幼児〜学童に多く、発熱や炎症反応の上昇が軽く、安静で治ります。

出典:2025年(令和7年) 医師国家試験 問43(厚生労働省 公表)出典元ページ

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