30 歳の経産婦(2 妊1 産)。妊娠20 週、妊婦健康診査のために来院した。妊娠初期の経腟超音波像(別冊No. 18)…

A問題 第49問

30 歳の経産婦(2 妊1 産)。妊娠20 週、妊婦健康診査のために来院した。妊娠初期の経腟超音波像(別冊No. 18)を別に示す。妊娠17 週で2 児の羊水量に差を認めたため、それ以降週1 回の外来通院で経過観察されていた。胎児超音波検査で、第1 児に羊水過多と胎児水腫を認め、第2 児に羊水過少を認めた。この疾患の原因はどれか。

医師 2025年(令和7年) 第49問の図
正答 (4)
正答は (4)。胎盤です。 【画像の見方】 妊娠初期の経腟超音波像(別冊No. 18)では、1つの胎囊(絨毛膜 腔)の中に2人の胎児が見え、厚い隔壁(λサイン)はありません。 一絨毛膜双胎と考えます。 一絨毛膜双胎では、2人が1つの胎盤を共有し、胎盤の表面で2人の血管がつながっています(吻合血管)。この血管を通じて一方から他方へ血液が偏って流れると、双胎間輸血症候群(TTTS)になります。血液をもらう側(受血児)は多尿で羊水過多になり、心不全から胎児水腫になることがあります。血液を送る側(供血児)は尿が減って羊水過少になり、発育も遅れます。原因は胎盤の吻合血管です。
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【ほかの選択肢】 (1) 骨髄  関係しない             違う (2) 臍帯  臍帯の異常(卵膜付着など)は発育不全の原因になりうるが、TTTSの原因ではない       違う (3) 子宮  関係しない             違う (5) 羊膜  羊膜の数で双胎の型を分けるが、TTTSの原因ではない違う 【治療】 妊娠中期の重いTTTSでは、胎児鏡で吻合血管をレーザーで焼いてつながりを断つ治療(胎児鏡下胎盤吻合血管レーザー凝固術)を行います。

出典:2025年(令和7年) 医師国家試験 問49(厚生労働省 公表)出典元ページ

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