53 歳の男性。肺癌の手術のため入院中である。3 日前に右上葉肺癌に対して右肺上葉切除術を行った。術後、胸腔ドレーンから…

A問題 第48問

53 歳の男性。肺癌の手術のため入院中である。3 日前に右上葉肺癌に対して右肺上葉切除術を行った。術後、胸腔ドレーンからの空気漏れは認めず、昨日、胸腔ドレーンを抜去した。本日、排便時にいきんだところ、呼吸困難が出現した。体温36.6 ℃。脈拍80/分、整。血圧128/76 mmHg。呼吸数16/分。SpO₂ 94 %(room air)。胸部エックス線写真(別冊No. 17)を別に示す。この患者でみられる身体所見はどれか。

医師 2025年(令和7年) 第48問の写真
正答 (5)
正答は (5)。右側胸部の握雪感です。 【画像の見方】 胸部X線写真(別冊No. 17)では、右の胸壁の軟部組織の中に、筋肉に沿った黒い線状の空気の影があります(皮下気腫)。右肺の上葉を切除した後で、右胸腔の上のほうには肺が広がっていない部分があります。 肺葉切除の後、胸腔ドレーンを抜いた翌日に、いきみで胸腔内の圧が上がり、肺の切離面などから漏れた空気が胸腔から胸壁の皮下に入り込んだと考えます。皮下に空気がたまると、皮膚を押したときに雪を握るようなプツプツした感触(握雪感)があります。気胸の広がりと空気漏れの有無を確かめ、必要なら胸腔ドレーンを入れ直します。
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【ほかの選択肢】 (1) 動揺胸郭  多発肋骨骨折で胸壁の一部が呼吸と逆に動く 違う (2) 頸部の発赤  皮下気腫は頸部まで広がりうるが、発赤は出ない                    違う (3) 腹部の圧痛  腹部の病気を示す所見はない   違う (4) 右側胸部の熱感  創感染などの炎症の所見で、発熱もない違う

出典:2025年(令和7年) 医師国家試験 問48(厚生労働省 公表)出典元ページ

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