3 歳の男児。言葉の遅れを心配した両親に連れられて来院した。有意語は2 歳6か月に出現したが、2 語文はなく、独特の抑揚…
A問題 第68問
3 歳の男児。言葉の遅れを心配した両親に連れられて来院した。有意語は2 歳6か月に出現したが、2 語文はなく、独特の抑揚のある発語やオウム返しがみられるという。保育園では集団行動が苦手で、友達と一緒に遊ばない。いつもと異なる道で登園しようとするとかんしゃくを起こす。診察室では、視線が合いにくく、落ち着きなく歩き回り、診察に応じようとしない。診察時の適切な対応はどれか。
- (1)押さえつけて診察する。
- (2)自由に行動させて観察する。
- (3)着席するよう厳しく指示する。
- (4)しつけが悪いと両親を注意する。
- (5)行動が落ち着いた時期の再受診を両親に指示する。
正答 (2)
正答は (2)。「自由に行動させて観察する」です。
言葉の遅れ、独特の抑揚やオウム返し、集団行動が苦手で友達と遊ばない、いつもと違う道でかんしゃくを起こす(同じであることへのこだわり)、視線が合いにくいといった特徴から、自閉スペクトラム症を疑います。診察室という慣れない場所で無理に従わせると、強い不安やパニックを起こし、本来の様子がわかりません。自由に行動してもらいながら、遊び方、人や物への関わり方、言葉、こだわりなどを観察するのが適切です。
【ほかの選択肢】
(1) 押さえつけて診察する 恐怖を与え、その後の診療も難しくなる 誤り
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(3) 着席するよう厳しく指示する かえって混乱させる 誤り
(4) しつけが悪いと両親を注意する 生まれつきの脳の働きの特性で、しつけのせいではない。両親を責めない 誤り
(5) 落ち着いた時期の再受診を指示する 受診時の様子も大切な情報で、診断と支援を遅らせる 誤り
出典:2025年(令和7年) 医師国家試験 問68(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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