A さん(40 歳、1 回経産婦)は、前回の妊娠で妊娠高血圧腎症を発症し、妊娠38 週3 日に2,350 g の男児を帝…
午後 第54問
A さん(40 歳、1 回経産婦)は、前回の妊娠で妊娠高血圧腎症を発症し、妊娠38 週3 日に2,350 g の男児を帝王切開で出産している。自宅で妊娠反応が陽性となったため産婦人科病院を受診し、妊娠9 週0 日と診断された。医師の診察の後、A さんは助産師に「1 人目は帝王切開で出産しましたが、私は経腟分娩ができるのでしょうか」と相談した。回答のために確認すべき情報はどれか。
- (1)血圧値
- (2)流産手術の既往
- (3)子宮筋腫の手術の既往
- (4)帝王切開から妊娠までの期間
正答 (3)
正答は (3)。子宮筋腫の手術の既往を確かめます。
帝王切開の既往がある妊婦の経腟分娩(TOLAC)では、子宮の傷が裂ける子宮破裂が最も重大な危険です。産婦人科診療ガイドライン(産科編2023)では、TOLAC を行う条件として、既往の帝王切開が1回であること、前回の子宮の切開が子宮下部横切開で術後の経過が良好であったこと、子宮体部の筋層まで達する手術の既往や子宮破裂の既往がないこと、児頭骨盤不均衡がないこと、緊急帝王切開と子宮破裂に対応できる施設であることなどを挙げています。子宮筋腫の核出術は子宮の筋層に傷を残すことが多く、子宮破裂の危険を高めるため、確認が必要です。
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【ほかの選択肢】
(1) 血圧値 妊娠高血圧症候群の再発への注意には必要だが、経腟分娩ができるかの判断の条件ではない 誤り
(2) 流産手術の既往 子宮内容除去術は子宮の筋層に傷を残す手術ではなく、TOLAC の条件に関わらない 誤り
(4) 帝王切開から妊娠までの期間 期間が短いと子宮破裂の危険が上がるとする報告はあるが、TOLAC を行うかどうかを決める条件には挙げられていない 誤り
出典:2024年(令和6年) 助産師国家試験 問54(厚生労働省 公表)出典元ページ
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