管理会計の基礎知識に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。…

管理会計論 管理会計論 問題9

管理会計の基礎知識に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。(5点)ア.責任会計システムは,標準や予算の設定,実績との比較,差異分析などを階層的な組織の責任構造や管理可能性に基づいて行う体系的な会計コントロール・システムであり,専ら事業部制組織において適用される。イ.マネジメント・コントロールは,人間若しくは人間が行う意思決定を対象とし,動機付けやその他の行動的な効果が期待できる管理技法の適用が望まれるため,財務情報だけでなく非財務情報も重視される。ウ.管理会計では,事業部や社内カンパニーなどの組織単位ごとに,損益計算書に加えて貸借対照表を作成する場合があるが,組織単位ごとの貸借対照表を合算した数値が全社の貸借対照表の数値と一致しない場合がある。エ.管理会計には,会計原則などのルールは存在しないが,比較可能性や客観性を維持するためにも,企業独自の工夫は最小限にすべきである。

正答 (4)
正答は (4)。マネジメント・コントロールは人の行動を対象とし非財務情報も重視し(イ)、組織単位の貸借対照表の合計は全社と一致しないことがあります(ウ)。 管理会計の基本的な考え方を問う問題です。 【各記述】 ア 誤り。責任会計は、組織の責任構造と管理可能性に基づいて計画と統制を行う仕組みで、事業部制組織に限らず、職能別組織などでも適用されます。「専ら」が誤りです。 イ 正しい。マネジメント・コントロールは人とその意思決定を対象とするため、動機付けなどの行動面の効果が期待できる技法が望まれ、財務情報だけでなく非財務情報も重視されます。
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ウ 正しい。事業部などの貸借対照表では、本社の資産・負債を配分しなかったり、事業部間の内部取引による債権債務を含めたりするため、合算しても全社の数値と一致しないことがあります。 エ 誤り。管理会計には外部報告のような会計原則はなく、経営管理に役立つよう企業独自の工夫をすることがむしろ求められます。 正しいのはイとウで、(4) です。

出典:2024年(令和6年)第Ⅰ回 公認会計士試験 短答式試験 管理会計論 問題9(金融庁 公表)出典元ページ

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