総合原価計算に関する次の記述のうち,我が国の「原価計算基準」に照らして正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びな…
管理会計論 管理会計論 問題5
総合原価計算に関する次の記述のうち,我が国の「原価計算基準」に照らして正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。(5点)ア.総合原価計算において,仕損が補修によって回復できる場合は,原則として,補修のために補修指図書を発行し,仕損費の費目を設け,補修指図書に集計された製造原価を仕損費とする。イ.総合原価計算において,期末仕掛品の数量が毎期ほぼ等しい場合には,当期の加工費総額について,全てこれを完成品に負担させ,期末仕掛品は,直接材料費のみをもって計算することができる。ウ.工程別総合原価計算において,累加法による場合は,一工程から次工程へ振り替えられた工程製品の総合原価を,前工程費又は原料費として次工程の製造費用に加算する。この場合,工程間に振り替えられる工程製品の計算は,予定原価又は正常原価によることができる。エ.総合原価計算において,平均法による場合は,当期の直接材料費総額(期首仕掛品および当期製造費用中に含まれる直接材料費の合計額)および当期の加工費総額(期首仕掛品および当期製造費用中に含まれる加工費の合計額)を,それぞれ完成品数量と期末仕掛品の完成品換算量との比により完成品と期末仕掛品とにあん分して,それぞれ両者に含まれる直接材料費と加工費とを算定し,これをそれぞれ合計して完成品総合原価および期末仕掛品原価を算定する。
- (1)アイ
- (2)アウ
- (3)アエ
- (4)イウ
- (5)イエ
- (6)ウエ
正答 (6)
正答は (6)。累加法の工程製品の振替え(ウ)と平均法の按分(エ)は「原価計算基準」の内容どおりです。
総合原価計算の仕損、期末仕掛品の評価の簡便法、工程別計算を問う問題です。
【各記述】
ア 誤り。補修指図書を発行して仕損費を集計するのは、個別原価計算の仕損費の計算です(基準三五)。総合原価計算では、正常仕損費は完成品や期末仕掛品に負担させて処理します(基準二七)。
イ 誤り。期末仕掛品の数量が毎期ほぼ等しい場合は、総合原価の計算上期末仕掛品を無視し、当期製造費用をそのまま完成品総合原価とすることができる、とされています。加工費を全て完成品に負担させ期末仕掛品を直接材料費だけで計算できるのは、加工費の完成品換算量の計算が困難な場合です(基準二四)。
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ウ 正しい。累加法では、前工程の工程製品の総合原価を前工程費又は原料費として次工程の製造費用に加算し、その振替えは予定原価又は正常原価によることができます(基準二五)。
エ 正しい。平均法では、期首仕掛品と当期製造費用に含まれる直接材料費・加工費の合計を、完成品数量と期末仕掛品の完成品換算量の比で按分します(基準二四)。
正しいのはウとエで、(6) です。
出典:2025年(令和7年)第Ⅱ回 公認会計士試験 短答式試験 管理会計論 問題5(金融庁 公表)出典元ページ
最終更新日
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