管理会計の基礎知識に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。…

管理会計論 管理会計論 問題9

管理会計の基礎知識に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。(5点)ア.意思決定会計が支援する意思決定には,大きく分けて,構造的意思決定と業務的意思決定の二つがあり,設備投資の経済性計算は,業務的意思決定を支援する意思決定会計手法である。イ.マネジド・キャパシティ・コストは,経営者による各期の資源配分に関する意思決定の結果として発生する費用であり,研究開発費,広告宣伝費などが該当する。ウ.マテリアル・フロー・コスト会計は,製造プロセスにおける資源やエネルギーのロスであるマテリアル・ロスを削減することで,環境負荷低減とコスト低減を同時に達成することを目的としている。マテリアル・フロー・コスト会計では,製造プロセスで発生するコストを,マテリアル・コスト,エネルギー・コスト,廃棄物配送・処理コストの三つに区分する。エ.長期的な視点に立ったTQC/TQM を前提とする品質コスト・モデルでは,品質管理活動に対する学習効果が働くことで予防コストと評価コストの合計額が低減する一方で,品質不良の放置から生じる企業の信用失墜による売上減少といった機会損失が甚大となる可能性があるため,無欠陥を目指すことが総品質コストの削減につながると想定している。

正答 (5)
正答は (5)。研究開発費や広告宣伝費はマネジド・キャパシティ・コスト(イ)で、新しい品質コスト・モデルは無欠陥を目指します(エ)。 管理会計の基本用語を問う問題です。 【各記述】 ア 誤り。設備投資の経済性計算は、経営の構造(設備・立地など)を長期にわたって決める構造的意思決定を支援する手法です。業務的意思決定は、与えられた構造の下で日々の業務の進め方を決めるものです。 イ 正しい。マネジド・キャパシティ・コストは、経営者が期ごとの予算で支出額を決める固定費で、研究開発費・広告宣伝費・教育訓練費などが当たります。
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ウ 誤り。マテリアル・フロー・コスト会計では、コストをマテリアル・コスト、エネルギー・コスト、システム・コスト、廃棄物処理コストの四つに区分します。システム・コスト(労務費・減価償却費など)が抜けています。 エ 正しい。TQC/TQMを前提とするモデルでは、予防・評価の活動に学習効果が働いてその費用が下がる一方、品質不良による信用の失墜などの機会損失は大きくなり得ると考えます。そのため、無欠陥を目指すことが総品質コストを下げると想定します。 正しいのはイとエで、(5) です。

出典:2025年(令和7年)第Ⅱ回 公認会計士試験 短答式試験 管理会計論 問題9(金融庁 公表)出典元ページ

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