資金管理とキャッシュ・フロー管理に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。…

管理会計論 管理会計論 問題13

資金管理とキャッシュ・フロー管理に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。(5点)ア.円滑な資金供給がなくなれば,企業活動に支障が生じる。資金管理とは,短期的にも長期的にも企業活動を円滑に実施するために資金量や資金の流れをコントロールすることをいう。イ.売上債権回転期間,棚卸資産回転期間および仕入債務回転期間を同時に考慮することでキャッシュ・コンバージョン・サイクルを求めることができる。仕入債務回転期間が長期化すると,他の二つが変わらなければキャッシュ・コンバージョン・サイクルも長期化する。ウ.仕入債務による支払猶予期間は資金を運用できるが,棚卸資産が販売されて資金が回収されるまでは資金の運用ができないため機会原価が発生する。回転差資金とは,この点に着目し,1か月にどれほどの運用可能な資金あるいは機会原価を発生させる資金が生じているかを示すものであり,棚卸資産回転期間と仕入債務回転期間の差によって求められる。エ.企業のライフ・サイクルとキャッシュ・フローとの関係をみると,投資キャッシュ・フローはマイナス,財務キャッシュ・フローはプラス,営業キャッシュ・フローはマイナスという状態は,資金需要は高いがリターンはまだあまり得られない創業期の企業にみられる特徴である。

正答 (3)
正答は (3)。資金管理の定義(ア)と、創業期のキャッシュ・フローの特徴(エ)が正しい記述です。 資金管理の考え方と、運転資本の回転期間の指標を問う問題です。 【各記述】 ア 正しい。資金管理は、短期・長期の両面で企業活動が滞らないよう、資金の量と流れをコントロールすることです。 イ 誤り。キャッシュ・コンバージョン・サイクルは「売上債権回転期間+棚卸資産回転期間−仕入債務回転期間」です。仕入債務回転期間が長くなると、サイクルは短くなります。 ウ 誤り。資金が回収されるのは棚卸資産が売れた後、さらに売上債権を回収した時です。回転差資金は、仕入債務の支払猶予期間と、棚卸資産の在庫期間に売上債権の回収期間を加えた期間との差に着目するもので、売上債権回転期間を除いて求めるのは誤りです。
解説の続きをみる続きを閉じる
エ 正しい。創業期は、本業からの資金がまだ十分に生まれず営業キャッシュ・フローがマイナス、設備などへの投資で投資キャッシュ・フローもマイナス、それを借入れや出資で賄うため財務キャッシュ・フローがプラスになりやすい時期です。 正しいのはアとエで、(3) です。

出典:2025年(令和7年)第Ⅱ回 公認会計士試験 短答式試験 管理会計論 問題13(金融庁 公表)出典元ページ

最終更新日

この回を通しで解く この分野を年度横断で解く

「管理会計論」のほかの問題

  1. 2023年(令和5年)第Ⅰ回 管理会計論 問題3個別原価計算に関する次の記述のうち,わが国の「原価計算基準」に照らして誤っているものの個
  2. 2023年(令和5年)第Ⅱ回 管理会計論 問題5当工場では,A原料を自家生産し,これをX製品およびY製品それぞれの生産工程に投入し加工す
  3. 2024年(令和6年)第Ⅰ回 管理会計論 問題7標準原価計算に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさ
  4. 2024年(令和6年)第Ⅱ回 管理会計論 問題9管理会計の基礎知識に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選
  5. 2025年(令和7年)第Ⅰ回 管理会計論 問題12当社は製品Xを製造販売しており,直接標準原価計算を行って営業利益を管理している。次の〔資
  6. 2022年(令和4年)第Ⅰ回 管理会計論 問題16当工場では,製品Aと製品Bを加工部門で製造し,検査部門で検査した後に販売している。現在,

問題文・解答の修正依頼

スポンサーリンク