次の記述は、航法援助施設や着陸用援助施設等において一般的に用いられている航空用無線施設について述べたものである。このうち…
無線工学A 無線工学A A-11
次の記述は、航法援助施設や着陸用援助施設等において一般的に用いられている航空用無線施設について述べたものである。このうち誤っているものを下の番号から選べ。
- (1)GBAS(Ground-Based Augmentation System)は、地上施設からGPS の測位精度や完全性を向上させる補強信号や最終進入降下経路信号等をUHF 帯で送信することで、GPS による空港への精密進入を補助する。
- (2)SBAS(Satellite-Based Augmentation System)は、衛星からディファレンシャル補正情報等のGPS の補強信号を放送することで、航空路からターミナル進入フェーズまで広い範囲にわたって測位精度を向上させる。
- (3)DME(Distance Measuring Equipment)は、航空機から発射されたパルス(質問信号)に対して、地上局が異なる周波数のパルス(応答信号)を航空機に送り返すことで、信号の往復に要した時間により航空機と地上局間の距離を測定する。
- (4)ILS(Instrument Landing System)は、VHF 帯の電波により滑走路の中心線の延長上からの水平方向のずれの情報を与えるローカライザー、UHF 帯の電波により設定された進入角からの垂直方向のずれの情報を与えるグライド・パス及びVHF 帯の電波により滑走路進入端からの距離の情報を与えるマーカ・ビーコンで構成され、最終進入中の航空機に滑走路に対する正確な進入経路を示す。
- (5)マルチラテレーションシステムは、航空機のトランスポンダから送信される信号を3 カ所以上の受信局で受信し、受信時刻の差から航空機の位置を算出する監視システムで、飛行場面監視においては空港面探知レーダーと比べてブラインドエリアが解消される。
正答 (1)
正答は (1)。GBASは補強信号や最終進入経路のデータをVHF帯で送るので、「UHF帯」が誤りです。
GBAS(地上型衛星航法補強システム)は、空港の地上施設がGPSの補正情報や完全性の情報、進入経路のデータをVHF帯(108〜118〔MHz〕の帯域)のデータ放送で航空機に送り、精密進入を可能にします。
【ほかの選択肢】
(2) SBASは静止衛星などから補強信号を放送し、広い範囲で測位の精度を上げます 正しい
(3) DMEは質問と応答の往復時間から距離を求めます。応答は質問と異なる周波数です 正しい
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(4) ILSはローカライザー(VHF)、グライド・パス(UHF)、マーカ・ビーコン(VHF)で構成されます 正しい
(5) マルチラテレーションは、3か所以上で受けた信号の受信時刻の差から位置を求めます 正しい
【覚え方】
ILSで UHF を使うのはグライド・パスだけ。GBASのデータ放送は VHF です。
出典:2026年(令和8年)1月期 第一級陸上無線技術士 無線工学A A-11(公益財団法人日本無線協会 公表)出典元ページ
最終更新日
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