次のうち,このエピソードの背景にあるものとして,適切なものを1 つ選びなさい。…
精神保健福祉の原理 第25問
〔事例〕相談支援事業所に勤務するA精神保健福祉士は,「障害者総合支援法」に基づき市に設置されている協議会の委員を務めている。A精神保健福祉士は,協議会が主催する精神保健福祉ボランティア講座の講師を担った。精神障害に関する講義の後に行ったグループワークで,ある参加者から,知人が「精神障害者は危険なので病院に閉じ込めておくべきだ」と強く語っていたこと,その考えは誤りであると否定したが,うまく納得してもらえなかったエピソードが紹介された。次のうち,このエピソードの背景にあるものとして,適切なものを1 つ選びなさい。
- (1)倫理的ジレンマ
- (2)マージナルマン
- (3)二重拘束性
- (4)スティグマ
- (5)優生思想
正答 (4)
正答は (4)。適切なのはこれです。
スティグマは、ある属性をもつ人に向けられる否定的なレッテルや偏見、それに基づく差別のことです。ゴッフマンが論じた概念として知られます。「精神障害者は危険なので病院に閉じ込めておくべきだ」という知人の考えは、精神障害者をひとまとめに危険な存在とみなす偏見で、スティグマの表れです。根深い偏見のため、否定しても納得してもらうことが難しかったと考えられます。
【ほかの選択肢】
(1) 倫理的ジレンマは、専門職が複数の価値や義務の間で、どちらを
優先すべきか迷う状態です。 誤り
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(2) マージナルマン(境界人)は、2つの集団や文化の境界にいて、
どちらにも十分に属しきれない人のことです。 誤り
(3) 二重拘束(ダブルバインド)は、ベイトソンらが示した、
矛盾する2つのメッセージを同時に受けて身動きがとれなくなる
状態です。 誤り
(5) 優生思想は、障害などを「劣った」遺伝的な形質とみなし、
その排除を正当化する考え方です。知人の発言は、精神障害者は危険だという偏見に基づくもので、遺伝の考え方ではありません。
誤り
出典:精神保健福祉士国家試験 第28回(令和7年度)(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター 公表試験問題)出典元ページ
最終更新日
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