2 歳6 か月の男児。約3 か月前から左眼の瞳が白いことに気付いた母親と来院した。発達は年齢相当である。外傷歴はない。絵…

午前 第73問

2 歳6 か月の男児。約3 か月前から左眼の瞳が白いことに気付いた母親と来院した。発達は年齢相当である。外傷歴はない。絵視標で右視力0.6、左眼は遮閉を嫌がり視力検査ができない。角膜反射は両眼とも瞳孔中央に観察される。レチノスコープでは、右眼は徹照良好、左眼は徹照がみられない。頭部CT(別冊No. 11)を別に示す。左眼球下方に高信号(矢印)が観察される。考えられる病態はどれか。

視能訓練士 2023年(令和5年) 第73問の図
正答 (4)
正答は (4)。考えられるのは網膜芽細胞腫です。 2歳半の子の左眼の白色瞳孔(瞳が白い)で、レチノスコープで左眼の徹照(眼底からの赤い反射)が見えません。CT では左眼球の中、下方に、周りより白く写る部分があります(問題文の「高信号」。CT では高吸収と呼びます。矢状断・水平断の矢印)。これは石灰化で、眼球内の腫瘤に石灰化を伴うのは網膜芽細胞腫の大事な特徴です。網膜芽細胞腫は乳幼児の眼の悪性腫瘍で、白色瞳孔や斜視で見つかることが多く、命に関わるので早く治療につなぎます。 【ほかの選択肢】 (1) 眼内異物  外傷歴がなく、年齢と白色瞳孔の経過に合わない 誤り
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(2) 網膜剝離  白色瞳孔の原因になるが、眼内の石灰化を伴う腫瘤の像とは合わない 誤り (3) 先天白内障  水晶体の混濁で瞳が白く見えるが、眼球内の石灰化を伴う病変は説明できない 誤り (5) 先天網膜分離症  男児に多い遺伝性の病気で、黄斑の分離が主。石灰化した腫瘤はつくらない 誤り

出典:2023年(令和5年) 視能訓練士国家試験 問73(厚生労働省 公表)出典元ページ

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