21 歳の女性。幼少時から内斜視がみられ眼鏡を常用していたが、中学生以降は放置していた。最近、友人から眼位ずれを指摘され…

午前 第74問

21 歳の女性。幼少時から内斜視がみられ眼鏡を常用していたが、中学生以降は放置していた。最近、友人から眼位ずれを指摘され手術希望のため来院した。視力は右(1.2×-1.25D)、左(0.8×+0.75D◯cyl-0.50D 10°)。交代プリズム遮閉試験は遠見25Δ内斜視、6Δ左上斜視、近見20Δ内斜視、5Δ左上斜視。Bagolini 線条検査では左抑制がみられた。斜視の手術前に行うのはどれか。2 つ選べ。

正答 (3)(4)
正答は (3)と(4)。手術前に行うのはプリズム順応試験とプリズムを用いた赤フィルタ法です。 21歳で、幼少時からの内斜視に左上斜視を伴い、左眼に抑制があります。成人の斜視手術の前には、眼位を矯正したときに複視が出ないか、どこまで矯正すればよいかを確かめておくことが大切です。 プリズム順応試験 … 斜視角を打ち消すプリズムをしばらく装用させ、斜視角がさらに大きくならないか(隠れた偏位がないか)、融像や複視の状態がどう変わるかをみて、手術量の決定や術後の両眼視の予測に役立てます。 プリズムを用いた赤フィルタ法 … プリズムで眼位を矯正した状態で赤フィルタ法を行い、術後に複視(術後複視)が生じるかどうかを確かめます。抑制のある成人では欠かせない検査です。
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【ほかの選択肢】 (1) 健眼遮閉訓練 誤り 弱視の治療ですが、21歳では視力の改善は期待しにくく、手術前の検査でもありません。 (2) 注視野検査 誤り 眼球運動の範囲を調べる検査で、麻痺性・制限性の斜視の評価に使います。この症例の手術前に優先する検査ではありません。 (5) 融像増強訓練 誤り 抑制があり眼位が大きくずれている状態では、手術前の訓練としての効果は期待しにくいとされます。

出典:2024年(令和6年) 視能訓練士国家試験 問74(厚生労働省 公表)出典元ページ

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