51 歳の男性。2 年前からの左方視時の複視を主訴に来院した。視力は右1.2、左1.2 で、左への頭部傾斜がみられ、第1…

午前 第74問

51 歳の男性。2 年前からの左方視時の複視を主訴に来院した。視力は右1.2、左1.2 で、左への頭部傾斜がみられ、第1 眼位は大型弱視鏡検査で+2°、R/L 6°、Ex 7°であった。頭部MRI で異常を認めなかった。頭部傾斜試験の写真(別冊No. 12A)と左眼固視時の大型弱視鏡検査での9 方向むき眼位の結果(別冊No. 12B)とを別に示す。この図B の大型弱視鏡検査の結果で、[+2、R/L 7、Ex 12]が入るのはどれか。

視能訓練士 2023年(令和5年) 第74問の写真(1/2)視能訓練士 2023年(令和5年) 第74問の写真(2/2)
正答 (5)
正答は (5)。+2・R/L 7・Ex 12 が入るのは ⑤(右下方視)です。 問題文の四角の中の値は「+2、R/L 7、Ex 12」です。症例の読み 左方視で複視、左への頭部傾斜、第1眼位は R/L 6°・Ex 7°(右眼が上、外方回旋) 図 B(左眼固視):左方視 R/L 10、右方視 R/L 4 で、右眼の上斜視は左方視で大きい 図 A(頭部傾斜試験):右へ傾けたときに右眼が上にずれ、左へ傾けたときは目立たないと読める 右眼の上斜視が左方視(右眼の内転)で大きくなり、右への頭部傾斜で強まり、外方回旋がある → 右上斜筋麻痺です。頭は麻痺眼と反対の左に傾けています。上斜筋は、眼が内転したときに下転の働きが、外転したときに回旋(内方回旋)の働きが大きくなります。麻痺すると次のようになります。
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左下方視(④、右眼が内転・下転):上下のずれが最も大きく、外方回旋は小さめ 右下方視(⑤、右眼が外転・下転):外方回旋が最も大きく、上下のずれは小さめ +2、R/L 7、Ex 12 は、下方視の正面(R/L 8、Ex 9)より上下のずれが小さく、外方回旋が最も大きい値なので、⑤ に入ります。 【ほかの選択肢】 (1) ①(左上方視)  右眼の内上転で、拮抗筋の右下斜筋の過動により上下のずれが大きくなりやすい。外方回旋が最大になる向きではない 誤り (2) ②(上方視)  上斜筋の働かない向きで、外方回旋が最大にはならない 誤り (3) ③(右上方視)  右眼は外上転で上斜筋はほとんど働かず、ずれは小さい向き 誤り (4) ④(左下方視)  上下のずれが最も大きくなる向き。左方視(R/L 10)や下方視(R/L 8)より小さい R/L 7 とは合わない 誤り

出典:2023年(令和5年) 視能訓練士国家試験 問74(厚生労働省 公表)出典元ページ

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