6歳の男児。眼脂があり、よく眼をこするため来院した。視力は右0.4(0.5×+2.00D◯cyl-3.00D 20°)、…
午後 第71問
6歳の男児。眼脂があり、よく眼をこするため来院した。視力は右0.4(0.5×+2.00D◯cyl-3.00D 20°)、左0.3(0.6×+3.00D◯cyl-3.50D 180°)。右前眼部写真(別冊No. 8)を別に示す。診断はどれか。
- (1)霰粒腫
- (2)春季カタル
- (3)淋菌性結膜炎
- (4)流行性角結膜炎
- (5)単純ヘルペス角膜炎
正答 (2)
正答は (2)。診断は春季カタルです。
写真の左(上眼瞼を翻転)では、上眼瞼の結膜に大小の丸い隆起が敷石のように並び(巨大乳頭)、その間に黄色っぽい粘りのある眼脂がみられます。右(フルオレセイン染色後)では、角膜の上方を中心に点状の染色が広がり、白っぽい斑(プラーク)も見えると読めます。強いかゆみ(よく眼をこする)、粘稠な眼脂、学童期の男児、上眼瞼の巨大乳頭、角膜の上皮障害(落屑様の点状表層角膜症やシールド潰瘍)という組み合わせは、春季カタルの特徴です。
【ほかの選択肢】
(1) 霰粒腫 誤り
解説の続きをみる続きを閉じる
マイボーム腺の詰まりによる眼瞼のしこりで、結膜の巨大乳頭や角膜の障害は起こしません。
(3) 淋菌性結膜炎 誤り
大量の膿性の眼脂と強い充血・眼瞼の腫れが急に起こり、角膜穿孔の危険があります。巨大乳頭はみられません。
(4) 流行性角結膜炎 誤り
アデノウイルスによる急性の結膜炎で、下眼瞼の結膜に濾胞がみられ、耳前リンパ節が腫れます。後に角膜の点状の混濁(多発性角膜上皮下浸潤)が残ることがあります。
(5) 単純ヘルペス角膜炎 誤り
フルオレセインで樹枝状に染まる潰瘍が特徴で、巨大乳頭は伴いません。
【治療】
抗アレルギー点眼薬が基本で、重い例には免疫抑制点眼薬(シクロスポリン・タクロリムス)を加えます。シールド潰瘍やプラークには、プラークの除去などの処置を行うこともあります。
出典:2024年(令和6年) 視能訓練士国家試験 問71(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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