62 歳の女性。突然の左眼視野欠損を主訴に来院した。視力は右1.2(矯正不能)、左(0.6×+1.00D)。左眼の眼底写…

午後 第70問

62 歳の女性。突然の左眼視野欠損を主訴に来院した。視力は右1.2(矯正不能)、左(0.6×+1.00D)。左眼の眼底写真(別冊No. 7A)、フルオレセイン蛍光眼底造影検査(別冊No. 7B)およびOCT(別冊No. 7C)の結果を別に示す。この患者でみられる所見はどれか。2 つ選べ。

視能訓練士 2024年(令和6年) 第70問の写真(1/2)視能訓練士 2024年(令和6年) 第70問の写真(2/2)
正答 (1)(3)
正答は (1)と(3)。この患者でみられるのは、黄斑浮腫と無灌流領域です。 写真Aの左眼の眼底では、黄斑の下(下耳側)の網膜に、静脈の流域に沿った出血と、境界のぼやけた白い斑(軟性白斑と読めます)がみられ、網膜静脈分枝閉塞症と考えられます。写真Bのフルオレセイン蛍光眼底造影では、黄斑の下耳側に毛細血管が途切れた暗い(低蛍光の)部分と、拡張した毛細血管がみられ、無灌流領域と読めます。写真Cの OCT では、黄斑部の網膜が厚くなり、内部に多数の嚢胞状の空間がみられ、嚢胞様の黄斑浮腫です。突然の視野欠損は、閉塞した静脈の流域に一致する欠損です。
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【ほかの選択肢】 (2) 硬性白斑 誤り 硬性白斑は、境界のはっきりした黄色の点状の沈着で、浮腫が長引いたあとに出やすい所見です。写真の白い斑は境界がぼやけていて、硬性白斑とは読みにくいものです。 (4) 脈絡膜新生血管 誤り 加齢黄斑変性などの所見です。OCT で網膜色素上皮の下や上の病変はみられません。 (5) 網膜動脈分枝閉塞 誤り 網膜動脈の閉塞では、出血は少なく、流域の網膜が白く濁ります。この写真は出血と浮腫が主で、静脈の閉塞の所見です。 【治療】 黄斑浮腫には抗 VEGF 薬の硝子体注射、無灌流領域が広いときは新生血管を防ぐためのレーザー光凝固を行います。

出典:2024年(令和6年) 視能訓練士国家試験 問70(厚生労働省 公表)出典元ページ

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