4 歳の女児。両眼の先天疾患の疑いで自宅近くの診療所から精査目的で紹介受診となった。前眼部と眼底写真(別冊No. 6)を…

午前 第66問

4 歳の女児。両眼の先天疾患の疑いで自宅近くの診療所から精査目的で紹介受診となった。前眼部と眼底写真(別冊No. 6)を別に示す。この症例の所見で誤っているのはどれか。

視能訓練士 2024年(令和6年) 第66問の写真
正答 (5)
正答は (5)。この症例の所見で誤っているのは夜盲です。 別冊の写真では、両眼の眼底に、視神経乳頭のあたりから下方に広がる大きな白い欠損がみられ、その上を網膜の血管が走っています。網脈絡膜コロボーマ(視神経乳頭を含む)と読めます。前眼部では、両眼とも瞳孔が下方へ延びた形にみえ(虹彩コロボーマ)、左眼では瞳孔領に白っぽい反射がみられます。 コロボーマは、胎生期に眼杯裂が閉じきらなかったために起こる先天異常で、眼杯裂のあった下方(やや鼻側)にできます。欠損部は網膜と脈絡膜がないので、欠損の範囲に対応する視野(下方の欠損なら上方の視野)が欠けます。
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【所見として正しいもの】 (1) 眼振 正しい 両眼の黄斑や視神経乳頭が障害されて、乳幼児期から視力が出ないと、眼振を伴います。 (2) 羞明 正しい 虹彩コロボーマがあると、瞳孔で光の量を調節しにくく、まぶしさを感じます。 (3) 視野欠損 正しい 欠損部に対応する視野が欠けます。 (4) 視力障害 正しい 欠損が黄斑や視神経乳頭に及ぶと、強い視力障害が起こります。 【夜盲が誤りの理由】 夜盲は、網膜色素変性などで網膜全体の杆体の機能が落ちるときの症状です。コロボーマは決まった範囲の欠損で、欠損していない網膜の杆体の働きは保たれるので、夜盲はふつう起こりません。

出典:2024年(令和6年) 視能訓練士国家試験 問66(厚生労働省 公表)出典元ページ

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