69 歳の女性。2 か月前から自宅近くの診療所で左眼充血のため点眼治療を受けていた。最近、複視や眼球突出が出現したため紹…

午後 第71問

69 歳の女性。2 か月前から自宅近くの診療所で左眼充血のため点眼治療を受けていた。最近、複視や眼球突出が出現したため紹介され来院した。左眼前眼部写真(別冊No. 11)を別に示す。視力は右0.8(1.2×cyl-1.50 D 80°)、左0.4(1.0×cyl-2.25 D 100°)。考えられるのはどれか。

視能訓練士 2025年(令和7年) 第71問の写真
正答 (5)
正答は (5)。内頸動脈海綿静脈洞瘻です。 【見るところ】 左眼の結膜・上強膜の血管が太く、くねくねと曲がりくねって(コルクの栓抜き状に)拡張しています。輪部から放射状に、強膜の上を走る血管が目立つと読めます。 内頸動脈海綿静脈洞瘻では、動脈血が海綿静脈洞へ流れ込み、上眼静脈がうっ血します。その結果、蛇行して拡張した結膜・上強膜の血管(充血)、眼球突出、眼圧の上昇、外眼筋の腫れや脳神経(動眼・滑車・外転神経)の麻痺による複視などが起こります。はじめは結膜炎として点眼治療を受けていて、あとから突出と複視が出たという経過も典型です。頭部外傷後に起こるものと、中高年の女性に自然に起こるもの(硬膜動静脈瘻)があります。
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【ほかの選択肢】 (1) 強膜炎  強い痛みと深い層の充血。このような蛇行した拡張血管や眼球突出・複視は典型ではない 誤り (2) 甲状腺眼症  眼球突出・複視は起こるが、眼瞼の後退や外眼筋の付着部の充血が主で、このような蛇行した血管は特徴ではない 誤り (3) 慢性結膜炎  眼球突出や複視は起こらない 誤り (4) 悪性リンパ腫  結膜ではサーモンピンクの隆起した腫瘤の形をとることが多い 誤り

出典:2025年(令和7年) 視能訓練士国家試験 問71(厚生労働省 公表)出典元ページ

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