68 歳の男性。数日前からの複視と左眼の眼瞼下垂を主訴に来院した。9 方向むき眼位写真とHess 赤緑試験の結果①~⑤(…

午前 第66問

68 歳の男性。数日前からの複視と左眼の眼瞼下垂を主訴に来院した。9 方向むき眼位写真とHess 赤緑試験の結果①~⑤(別冊No. 6)を別に示す。この患者のHess 赤緑試験の結果はどれか。

視能訓練士 2025年(令和7年) 第66問の写真(1/2)視能訓練士 2025年(令和7年) 第66問の写真(2/2)
正答 (2)
正答は (2)。この患者の Hess 赤緑試験の結果は②です。 【見るところ】 9方向むき眼位写真:テープで上眼瞼を持ち上げて撮影しています。左眼は、右方視で内転せず、上方視でも下方視でもほとんど動かず、どの方向でも外寄りの位置にとどまっています。外転(左方視)はできています。下の写真では左眼の眼瞼下垂が強く、瞼裂がほぼ閉じています。 Hess 赤緑試験②:左眼の図形が非常に小さく、外転の側(外直)に寄っています。右眼の図形は大きく広がり、各方向に外へ大きくはみ出しています。 高齢の男性に数日前から複視と左眼瞼下垂が起こり、左眼の内転・上転・下転の障害があるので、左動眼神経麻痺と考えられます。Hess 赤緑試験では、麻痺した眼(左眼)の図形は小さくなり、健眼(右眼)の図形は、麻痺眼で固視したときの強い神経の信号(Hering の法則による二次偏位)を反映して大きくなります。両眼の図形の大きさの差が最も大きい②が当てはまります。
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【ほかの選択肢】 (1) ①  左眼の図形が外直の側で狭く、右眼の図形が内直の側へ大きく広がっている。左外転神経麻痺の形と読める 誤り (3) ③  左眼の図形が大きく、右眼の図形が小さい。右眼の側の麻痺の形 誤り (4) ④  両眼の図形の大きさの差が小さく、左眼の高度の運動障害を表していない 誤り (5) ⑤  図形の傾きや上下のずれが主で、左眼の内転・上転・下転の広い障害を表していない 誤り 瞳孔の散大を伴う動眼神経麻痺では、脳動脈瘤(内頸動脈-後交通動脈分岐部)による圧迫を急いで除外する必要があります。

出典:2025年(令和7年) 視能訓練士国家試験 問66(厚生労働省 公表)出典元ページ

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