8 歳の男児。自閉症スペクトラム障害で偏食があり、白米、食パン及び白身魚しか食べようとしない。最近夜暗いところを手探りで…
午前 第72問
8 歳の男児。自閉症スペクトラム障害で偏食があり、白米、食パン及び白身魚しか食べようとしない。最近夜暗いところを手探りで行動し、目をよくこするため来院した。フルオレセイン染色後の左眼前眼部写真(別冊No. 9)を別に示す。右眼も同様の所見であった。足りないと考えられる栄養素はどれか。
- (1)ビタミンA
- (2)ビタミンB
- (3)ビタミンC
- (4)ビタミンD
- (5)ビタミンE
正答 (1)
正答は (1)。足りないと考えられるのはビタミン A です。
【見るところ】
フルオレセイン染色で、角膜全体に細かい点状の染色(点状表層角膜症)が広がり、中央にはより大きな染色の部分(上皮の欠損)があります。角膜表面の上皮が広く障害されていると読めます。
ビタミン A は、杆体の視物質ロドプシンの材料であり、角膜・結膜の上皮を正常に保つのにも必要です。不足すると夜盲(暗い所で手探りで動く)と、角結膜の乾燥(眼乾燥症)が起こり、進むと Bitot 斑や角膜軟化症に至ります。白米・食パン・白身魚に偏った食事では、ビタミン A(レバー・緑黄色野菜・卵・乳製品などに多い)が不足しやすくなります。自閉スペクトラム症の強い偏食による例が報告されています。
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【ほかの選択肢】
(2) ビタミン B B₁ の不足は脚気や Wernicke 脳症(眼球運動障害・眼振)、B₁₂ の不足は視神経症などにかかわるが、夜盲と角膜の乾燥の組み合わせではない 誤り
(3) ビタミン C 不足すると壊血病(出血傾向) 誤り
(4) ビタミン D 不足すると くる病・骨軟化症 誤り
(5) ビタミン E 抗酸化のビタミン。不足は神経・網膜の障害にかかわるが、まれで、この所見の組み合わせではない 誤り
出典:2025年(令和7年) 視能訓練士国家試験 問72(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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