5 歳4 か月の男児。生後早期からの眼振と視力不良を主訴に来院した。遠見での視力は右0.4(矯正不能)、左0.5(矯正不…

午前 第74問

5 歳4 か月の男児。生後早期からの眼振と視力不良を主訴に来院した。遠見での視力は右0.4(矯正不能)、左0.5(矯正不能)および両眼視力0.5(矯正不能)で、近見での両眼視力は1.0(矯正不能)である。前眼部、中間透光体および眼底に異常はなく、眼振の状態は片眼ずつの遮閉で変化はみられない。正面視、右方視および左方視の電気眼振図〈ENG〉(別冊No. 11)を別に示す。この患児で正しいのはどれか。

視能訓練士 2025年(令和7年) 第74問の図
正答 (4)
正答は (4)。輻湊により眼振が減弱します。 【見るところ】 電気眼振図(上が右方向):左方視と右方視では、急速相と緩徐相をもつ衝動性の眼振が規則的にみられ、速度の波形にも大きな振れが出ています。正面視では眼位の波形がほぼ平らで、眼振は小さいと読めます。 生後早期からの眼振で、前眼部・中間透光体・眼底に異常がなく、片眼を遮閉しても眼振が変わらないことから、乳児眼振(先天眼振)と考えられます。遠見の両眼視力 0.5 に対して近見の両眼視力が 1.0 と良いことは、近くを見るときの輻湊で眼振が弱まる(輻湊による眼振の抑制)ことを示しています。
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【ほかの選択肢】 (1) 潜伏眼振がみられる  潜伏眼振は片眼の遮閉で眼振が出る、または強まる。この患児では遮閉で変化しない 誤り (2) 左への顔回し  眼振が最も弱い方向(静止位)は正面付近にあるので、顔回しをする必要はない 誤り (3) 正面視で眼振はみられない  正面視でも振幅の小さい揺れが残っていると読める。眼振が「ない」のではなく「弱い」 誤り (5) 左方視での両眼視力は 1.0  左方視では眼振が強いので、視力は正面視より下がる 誤り

出典:2025年(令和7年) 視能訓練士国家試験 問74(厚生労働省 公表)出典元ページ

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