以下の漢方処方製剤について、一般用医薬品の添付文書の使用上の注意において、「してはいけないこと」の項目中に「症状があると…
医薬品の適正使用と安全対策 第109問
以下の漢方処方製剤について、一般用医薬品の添付文書の使用上の注意において、「してはいけないこと」の項目中に「症状があるときのみの服用にとどめ、連用しないこと」と記載することとされているものはどれか。
- (1)大黄甘草湯
- (2)防風通聖散
- (3)小柴胡湯
- (4)柴胡桂枝湯
- (5)芍薬甘草湯
正答 (5)
正答は (5)。芍薬甘草湯です。
【芍薬甘草湯だけに付く注意です】
「症状があるときのみの服用にとどめ、連用しないこと」と記載することとされている漢方処方製剤は、芍薬甘草湯です。理由は、うっ血性心不全や心室頻拍の副作用が現れることがあるためです。
【芍薬甘草湯の基本】
体力に関わらず使用でき、筋肉の急激な痙攣を伴う痛み、こむらがえり、筋肉痛、腹痛、腰痛に適すとされます。カンゾウを主薬とする処方で、構成生薬はシャクヤクとカンゾウの二つだけです。カンゾウの量が多いため、偽アルドステロン症を生じやすく、連用を避ける必要があります。
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心臓病の診断を受けた人 …… 使用しない
症状があるときのみ …… 連用しない
重篤な副作用 …… 肝機能障害、間質性肺炎、うっ血性心不全、心室頻拍
【他の選択肢の漢方処方製剤も確認します】
大黄甘草湯 …… 体力に関わらず使用でき、便秘、便秘に伴う症状に。
ダイオウとカンゾウを含む。5から6日間服用しても症状の改善がみられない場合は中止。授乳婦は使用を避ける
防風通聖散 …… 体力充実して腹部に皮下脂肪が多く、便秘がちなものに。
ダイオウ、カンゾウ、マオウをいずれも含む。
重篤な副作用として肝機能障害、間質性肺炎、偽アルドステロン症、腸間膜静脈硬化症
小柴胡湯 …… インターフェロン製剤で治療を受けている人は使用しない。
間質性肺炎の副作用が知られ、緊急安全性情報が出された経緯がある
柴胡桂枝湯 …… 体力中等度またはやや虚弱で、多くは腹痛を伴い、ときに微熱、寒気、頭痛、吐きけなどのあるものの胃腸炎、かぜの中期から後期の症状に。カンゾウを含む
【覚え方】
「症状があるときのみ」と書かれた処方は芍薬甘草湯だけです。こむらがえりのように発作的に起こる症状に用いる薬だから、起きたときだけ飲む、と結び付けて覚えてください。
出典:登録販売者試験 令和3年度(愛媛県 公表問題)出典元ページ
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