他の医薬品や食品との相互作用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。…

医薬品に共通する特性と基本的な知識 第3問

他の医薬品や食品との相互作用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。a 外用薬や注射薬であっても、食品によって医薬品の作用や代謝に影響を受ける可能性がある。b 相互作用は、医薬品が薬理作用をもたらす部位において起こり、医薬品が吸収、分布、代謝、又は排泄される過程では起こらない。c 酒類(アルコール)をよく摂取する者では、肝臓の代謝機能が弱まっていることが多く、その結果、アセトアミノフェンが通常よりも代謝されにくくなる。d 相互作用による副作用のリスクを減らす観点から、緩和を図りたい症状が明確である場合には、なるべくその症状に合った成分のみが配合された医薬品を選択することが望ましい。

正答 (5)
正答は (5)。(a)(d)が正しく、(b)(c)が誤りです。 【(a)正しい ―― 外用薬・注射薬も影響を受けます】 外用薬や注射薬であっても、食品によって医薬品の作用や代謝に影響を受ける可能性があります。皮膚から吸収された成分も、最終的には肝臓で代謝されるためです。「内服薬だけが食品の影響を受ける」という理屈は成り立ちません。 【(b)が誤り ―― 両方で起こります】 相互作用は、医薬品が吸収、分布、代謝または排泄される過程と、医薬品が薬理作用をもたらす部位の両方で起こります。設問は後者だけに限定している点が誤りです。
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薬物動態の過程での相互作用 …… 吸収の競合、血漿タンパク質の結合部位の奪い合い、代謝酵素の誘導や阻害、腎排泄の競合 薬力学的な相互作用 …… 同じ受容体に作用する成分どうしが作用を強め合ったり打ち消し合ったりする 【(c)が誤り ―― 代謝機能は「高まって」います】 酒類をよく摂取する者では、肝臓の代謝機能が高まっていることが多く、その結果、アセトアミノフェンが通常よりも速く代謝されるようになります。そのため、体内から医薬品が速く消失して十分な薬効が得られなくなることがあります。設問は「弱まっている」「代謝されにくくなる」と二か所とも逆に書かれています。 【アセトアミノフェンと飲酒の関係】 注意すべきは、薬効は弱くなるのに、肝臓への負担は増えるという点です。アルコールによって代謝が進むと、肝毒性のある代謝物が増えるため、肝機能障害のリスクが高まります。そのため、解熱鎮痛薬の服用期間中は飲酒を避けることとされています。 【(d)正しい ―― 成分を絞った製品を選ぶ】 相互作用による副作用のリスクを減らす観点から、緩和を図りたい症状が明確である場合には、なるべくその症状に合った成分のみが配合された医薬品を選択することが望ましいとされています。総合感冒薬のように多くの成分が入った製品は、必要のない成分まで摂ることになり、相互作用や副作用の機会が増えるためです。実務での商品選択の助言に直結する考え方です。 【相互作用を回避する基本】 ある医薬品を使用している期間やその前後を通じて、その医薬品との相互作用を生じるおそれのある医薬品や食品の摂取を控えるのが基本です。

出典:登録販売者試験 令和5年度(愛媛県 公表問題)出典元ページ

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