一般用医薬品の使用上の注意における主な成分と「次の人は使用(服用)しないこと」の関係の正誤について、正しい組合せを一つ選…
医薬品の適正使用と安全対策 第114問
一般用医薬品の使用上の注意における主な成分と「次の人は使用(服用)しないこと」の関係の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。[主な成分] [次の人は使用(服用)しないこと]a カフェイン 激しい腹痛又は吐き気・嘔吐の症状がある人b 芍薬甘草湯 高血圧の診断を受けた人c プソイドエフェドリン塩酸塩 糖尿病の診断を受けた人d スクラルファート 透析療法を受けている人
- (1)a: 正 b: 正 c: 誤 d: 誤
- (2)a: 正 b: 誤 c: 正 d: 誤
- (3)a: 正 b: 誤 c: 誤 d: 正
- (4)a: 誤 b: 誤 c: 正 d: 正
- (5)a: 誤 b: 誤 c: 正 d: 誤
正答 (4)
正答は (4)。(a)誤、(b)誤、(c)正、(d)正です。
【(a)が誤り ―― その注意は瀉下薬のもの】
「激しい腹痛又は吐き気・嘔吐の症状がある人」が使用してはいけないのは、ヒマシ油類や、センナ、センノシド、ビサコジル等の大腸刺激性瀉下成分を含む瀉下薬です。急性腹症(腸管の狭窄、閉塞、腹腔内器官の炎症等)の可能性があり、瀉下薬によって症状が悪化するおそれがあるためです。
カフェインについて「使用しないこと」とされているのは、胃酸過多の症状がある人、心臓病の診断を受けた人です。カフェインには胃液分泌を亢進させる作用と、心筋を興奮させる作用があるためです。
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【(b)が誤り ―― 芍薬甘草湯は心臓病】
芍薬甘草湯について「服用しないこと」とされているのは、心臓病の診断を受けた人です。「高血圧の診断を受けた人」ではありません。
芍薬甘草湯はカンゾウを多く含む処方で、偽アルドステロン症を起こしやすく、心臓病を悪化させるおそれがあります。また、この処方は「症状があるときのみの服用にとどめ、連用しないこと」ともされています。こむら返りに使う薬ですが、飲み続けるものではない、という点は実務でも重要です。
【(c)正しい ―― プソイドエフェドリンと糖尿病】
プソイドエフェドリン塩酸塩について「服用しないこと」とされているのは、次の診断を受けた人です。
心臓病
高血圧
糖尿病
甲状腺機能障害
前立腺肥大による排尿困難
交感神経系への刺激作用が強いためで、とくに糖尿病については、肝臓でグリコーゲンを分解して血糖値を上昇させる作用があるため、症状を悪化させるおそれがあります。
「相談すること」ではなく「服用しないこと」である点が、他のアドレナリン作動成分との大きな違いです。
【(d)正しい ―― スクラルファートと透析】
スクラルファートについて「服用しないこと」とされているのは、透析療法を受けている人です。
スクラルファートはアルミニウムを含む成分であり、長期に体内に蓄積するとアルミニウム脳症、アルミニウム骨症を起こすおそれがあるためです。
同じ理由で、次の成分も透析療法を受けている人は使用できません。
アルジオキサ
スクラルファート
水酸化アルミニウムゲル
ケイ酸アルミン酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウム
合成ヒドロタルサイト
アルミニウムを含む制酸成分全般
「アルミがつく成分は透析の人に使わない」と、語感で覚えてしまうのが確実です。
出典:登録販売者試験 令和元年度(関西広域連合 公表問題)出典元ページ
最終更新日
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