一般用医薬品の使用上の注意において、イブプロフェン(以下、本剤)を成分とする内服薬で、「次の人は服用しないこと」とされて…
医薬品の適正使用と安全対策 第115問
一般用医薬品の使用上の注意において、イブプロフェン(以下、本剤)を成分とする内服薬で、「次の人は服用しないこと」とされている対象について、正しいものの組合せを一つ選べ。a 本剤又は本剤の成分により胃・十二指腸潰瘍にかかったことがある人b 本剤又は他の解熱鎮痛薬、かぜ薬を服用して、ぜんそくを起こしたことがある人c 心臓病、腎臓病、肝臓病の診断を受けたことのある人d 15歳未満の小児
- (1)(a、b)
- (2)(a、c)
- (3)(b、d)
- (4)(c、d)
正答 (3)
正答は (3)。「次の人は服用しないこと」とされているのは、(b)と(d)です。
【(b)正しい ―― アスピリン喘息の既往】
「本剤又は他の解熱鎮痛薬、かぜ薬を服用して、ぜんそくを起こしたことがある人」は、イブプロフェンを含む内服薬を服用してはいけません。
これは、いわゆるアスピリン喘息の既往がある人です。アスピリン喘息はアスピリン特有の副作用ではなく、プロスタグランジンの産生を抑える解熱鎮痛成分全般で起こり得るため、一度でも起こした人は、他の解熱鎮痛成分も避けなければなりません。
【(d)正しい ―― 15歳未満の小児】
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イブプロフェンは、一般用医薬品では15歳未満の小児に対して使用しないこととされています。
解熱鎮痛成分と小児の関係は、成分ごとに扱いが違いますので、まとめて整理しておきましょう。
アスピリン、アスピリンアルミニウム、サザピリン、サリチル酸ナトリウム
…… 15歳未満の小児はいかなる場合も使用しない
エテンザミド、サリチルアミド …… 水痘(水疱瘡)又は
インフルエンザにかかっている15歳未満の小児では使用を避ける
(添付文書では「相談すること」とされる)
イブプロフェン …… 15歳未満の小児は使用しない
プロメタジンを含む成分 …… 15歳未満の小児は使用しない
(外国で致死的な呼吸抑制が報告されている)
【(a)が誤り ―― 潰瘍の既往は「相談すること」】
胃・十二指腸潰瘍、潰瘍性大腸炎、クローン病にかかったことのある人は、イブプロフェンについて「相談すること」とされている対象です。「服用しないこと」ではありません。イブプロフェンはプロスタグランジンの産生を抑制することで消化管粘膜の防御機能を低下させるため、これらの疾患の再発を招くおそれがあります。
また、設問の「本剤又は本剤の成分により」という言い回しは、本来アレルギー症状についての文言です。
「本剤又は本剤の成分によりアレルギー症状を起こしたことがある人」
…… 服用しないこと
原因が本剤かどうかにかかわらず、これらの病気にかかったことがあれば相談する、というのが正しい記載です。
【(c)が誤り ―― それは「相談すること」】
「心臓病、腎臓病、肝臓病の診断を受けたことのある人」は、イブプロフェンについて「相談すること」とされている対象です。「服用しないこと」ではありません。
心臓病 …… むくみ、循環体液量の増加により悪化するおそれ
腎臓病 …… 腎血流量が減少し、症状を悪化させるおそれ
肝臓病 …… 代謝が低下し、副作用が現れやすくなる
「してはいけないこと」と「相談すること」を入れ替える出題は毎回のように作られます。絶対にだめなのか、確認すればよいのかを意識して読む習慣をつけてください。
【イブプロフェンのその他の注意】
出産予定日12週以内の妊婦 …… 服用しないこと
全身性エリテマトーデス、混合性結合組織病の診断を受けた人 ……
無菌性髄膜炎の副作用を起こしやすいため、相談すること
出典:登録販売者試験 令和元年度(関西広域連合 公表問題)出典元ページ
最終更新日
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