一般用医薬品の添付文書の「次の人は使用(服用)しないこと」の項目中に、「透析療法を受けている人」と記載されている成分とし…
医薬品の適正使用と安全対策 第104問
一般用医薬品の添付文書の「次の人は使用(服用)しないこと」の項目中に、「透析療法を受けている人」と記載されている成分として、正しいものの組合せはどれか。a 合成ヒドロタルサイトb スクラルファートc タンニン酸アルブミンd イソプロピルアンチピリン
- (1)(a、b)
- (2)(a、c)
- (3)(b、d)
- (4)(c、d)
正答 (1)
正答は (1)。合成ヒドロタルサイトとスクラルファートです。
【共通点はアルミニウム】
「透析療法を受けている人」は使用しないとされている成分は、いずれもアルミニウムを含む成分です。
透析を受けている人は腎臓の働きが失われているため、アルミニウムを排泄できません。体内に蓄積すると、アルミニウム脳症、アルミニウム骨症を引き起こします。過去に実際の健康被害が起きたことを受けた記載です。
【該当する成分】
スクラルファート
アルジオキサ
合成ヒドロタルサイト
水酸化アルミニウムゲル
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その他のアルミニウムを含む成分が配合された胃腸薬、胃腸鎮痛鎮痙薬
「アルミニウム」という語が名前に入っていなくても該当するものがある点に注意してください。アルジオキサと合成ヒドロタルサイトは名前からは分かりにくいので、個別に覚える必要があります。
なお、透析を受けていない人であっても、長期連用は避けるべきであり、腎臓病の診断を受けた人は「相談すること」とされています。
【(c)タンニン酸アルブミン ―― 理由が違う】
タンニン酸アルブミンは、乳製品(牛乳)に含まれるタンパク質(カゼイン)から精製された成分であるため、牛乳にアレルギーがある人は使用しないこととされています。透析とは無関係です。
同じく牛乳アレルギーで避けるべき成分に、カゼイン、カゼインナトリウム等(添加物)があります。
【(d)イソプロピルアンチピリン ―― ピリン疹】
イソプロピルアンチピリンは、一般用医薬品で唯一のピリン系解熱鎮痛成分です。本剤または他の解熱鎮痛薬、かぜ薬を服用してぜんそくを起こしたことがある人、およびピリン疹といわれる発疹・発赤等のアレルギー症状を起こしたことがある人は使用しないこととされています。
【「使用しないこと」の理由から覚える】
添付文書の「してはいけないこと」は、数が多くて覚えにくい項目ですが、なぜ禁止されているのかを押さえると記憶に残ります。
アルミニウム含有成分と透析 排泄できず蓄積し、脳症・骨症を起こす
タンニン酸アルブミンと牛乳 原料が乳タンパク質である
ピリン系とピリン疹 アレルギーの既往がある
理由が言えるようになれば、成分名が入れ替わっても判断できます。
出典:登録販売者試験 令和6年度(群馬県 公表問題)出典元ページ
最終更新日
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