添付文書の使用上の注意に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。…

医薬品の適正使用と安全対策 第104問

添付文書の使用上の注意に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。a 医薬品に配合されている成分の作用によって眠気や異常なまぶしさ等が引き起こされると、重大な事故につながるおそれがあるため、その症状の内容とともに「服用後、乗物又は機械類の運転操作をしないこと」のような記載がある。b 体に吸収されると一部が乳汁中に移行して、乳児に悪影響を及ぼすおそれがあることが知られている成分が配合された医薬品には、「授乳中の人は本剤を服用しないか、本剤を服用する場合は授乳を避けること」のような記載がある。c 摂取されたアルコールによって、医薬品の作用の増強、副作用を生じる危険性の増大が予測される場合には、「服用前後は飲酒しないこと」のような記載がある。d 症状が改善したか否かによらず、漫然と使用し続けることを避ける必要がある医薬品には、「長期連用しないこと」のような記載がある。

正答 (3)
正答は (3)。a〜d はすべて正しい記述です。 「してはいけないこと」の主な項目が並んでいます。それぞれ、なぜその注意が必要なのかを押さえてください。 【(a)正しい ―― 乗物又は機械類の運転操作】 医薬品に配合されている成分の作用によって眠気や異常なまぶしさ等が引き起こされると、重大な事故につながるおそれがあるため、その症状の内容とともに「服用後、乗物又は機械類の運転操作をしないこと」のような記載がなされます。 眠気については抗ヒスタミン成分、鎮静成分(ブロモバレリル尿素、アリルイソプロピルアセチル尿素)、コデインリン酸塩水和物、ロペラミド塩酸塩など、異常なまぶしさ(散瞳)については抗コリン成分、ジフェニドール塩酸塩、スコポラミン臭化水素酸塩水和物などが該当します。症状の内容とともに記載するという点も押さえどころです。
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【(b)正しい ―― 授乳を避けること】 体に吸収されると一部が乳汁中に移行して、乳児に悪影響を及ぼすおそれがあることが知られている成分が配合された医薬品には、「授乳中の人は本剤を服用しないか、本剤を服用する場合は授乳を避けること」のような記載がなされます。 該当する成分としては、ジフェンヒドラミン塩酸塩(乳児に昏睡を起こすおそれ)、アミノフィリン水和物・テオフィリン(乳児に神経過敏を起こすことがある)、ロートエキス(乳児に頻脈を起こすおそれ、母乳が出にくくなる)、センノシド・ダイオウ(乳児に下痢を起こすおそれ)、コデインリン酸塩水和物・ジヒドロコデインリン酸塩(乳児にモルヒネ中毒が生じたとの報告)などがあります。 【(c)正しい ―― 服用前後は飲酒しない】 摂取されたアルコールによって、医薬品の作用の増強、副作用を生じる危険性の増大等が予測される場合には、「服用前後は飲酒しないこと」のような記載がなされます。 アセトアミノフェン、アスピリン、イブプロフェン等の解熱鎮痛成分(肝機能障害、胃腸障害が起こりやすくなる)、抗ヒスタミン成分(鎮静作用の増強)、ブロモバレリル尿素、アリルイソプロピルアセチル尿素(鎮静作用の増強)などが該当します。 【(d)正しい ―― 長期連用しないこと】 症状が改善したか否かによらず、漫然と使用し続けることを避ける必要がある医薬品には、「長期連用しないこと」のような記載がなされます。 該当するものとしては、ステロイド性抗炎症成分(副腎皮質の機能低下)、グリチルリチン酸等(偽アルドステロン症)、アルミニウムを含む制酸成分(アルミニウム脳症、アルミニウム骨症)、大量に含有する瀉下薬、かぜ薬、解熱鎮痛薬、抗菌性点眼薬などがあります。 なお、漫然と使用し続けることを避けるべき理由は、副作用の発生だけでなく、重篤な疾患の発見を遅らせるおそれがあるという点にもあります。

出典:登録販売者試験 令和8年度(群馬県 公表問題)出典元ページ

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