脳及び神経系に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。…

人体の働きと医薬品 第52問

脳及び神経系に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。a 延髄は、自律神経系やホルモン分泌等の調節機能を担っている。b 脊髄は、脳と末梢の間で刺激を伝えるほか、末梢からの刺激の一部に対して脳を介さずに刺激を返す場合がある。c 末梢神経系は、その機能に着目して、随意運動、知覚等を担う自律神経系と、消化管の運動や血液の循環等のように生命や身体機能の維持のため無意識に働いている機能を担う体性神経系に分類される。d エクリン腺を支配する交感神経線維の末端ではノルアドレナリンが神経伝達物質として放出されるが、アポクリン腺を支配する交感神経線維の末端ではアセチルコリンが神経伝達物質として放出される。

正答 (5)
正答は (5)。正しいのは(b)だけです。 【(a)が誤り ―― その役割は視床下部】 自律神経系やホルモン分泌等の調節機能を担っているのは、視床下部です。延髄ではありません。 視床下部  自律神経系、ホルモン分泌等の調節機能を担う 延髄    呼吸中枢、心拍数を調節する中枢など、生命維持に直結する中枢がある 延髄は脳の下部にあって脊髄につながる部分です。呼吸や心拍という「止まったら命に関わる働き」を受け持つ、と覚えてください。 【(b)正しい ―― 脊髄反射】 脊髄は、脳と末梢の間で刺激を伝えるほか、末梢からの刺激の一部に対して脳を介さずに刺激を返すことがあります。これを脊髄反射といいます。
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熱いものに触れて、考えるより先に手を引っ込めるのがこれです。脳を経由しないぶん速い、という点に意味があります。 【(c)が誤り ―― 体性神経系と自律神経系が逆】 正しくは次のとおりで、設問は名称が入れ替わっています。 体性神経系  随意運動、知覚等を担う 自律神経系  消化管の運動や血液の循環等のように、生命や身体機能の維持のため無意識に働いている機能を担う 「自律」は自分で勝手に動く、つまり無意識のほう。「体性」は体を動かす意識的なほう。語感で結びつけてください。 【(d)が誤り ―― エクリン腺とアポクリン腺が逆】 正しくは、エクリン腺を支配する交感神経線維の末端ではアセチルコリンが、アポクリン腺を支配する交感神経線維の末端ではノルアドレナリンが放出されます。設問は逆です。 ここは自律神経の大原則の例外として問われます。 【原則と例外】 交感神経の節後線維の末端から放出される神経伝達物質はノルアドレナリン 副交感神経の節後線維の末端から放出される神経伝達物質はアセチルコリン 例外  汗腺(エクリン腺)を支配する交感神経線維の末端ではアセチルコリンが放出される 試験では、この例外をそのまま問うか、エクリンとアポクリンを入れ替えて問うかのどちらかです。汗をかくのに関わるほう(エクリン腺)がアセチルコリン、と覚えておけば確実です。 なお、交感神経系と副交感神経系は、互いに拮抗して働き、一方が活発になっているときには他方は活動を抑制して、効果器を制御しています。

出典:登録販売者試験 令和6年度(群馬県 公表問題)出典元ページ

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