泌尿器系及び感覚器系に現れる副作用に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。…
人体の働きと医薬品 第58問
泌尿器系及び感覚器系に現れる副作用に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。a 医薬品の使用が原因となって腎障害を生じることがあり、むくみ(浮腫)、倦怠感、発疹、発熱、血尿等の症状が現れることがある。b 副交感神経系の機能を抑制する作用がある成分が配合された医薬品を使用すると、尿が出にくい、尿が少ししか出ない、残尿感がある等の症状を生じることがある。c 抗コリン作用がある成分が配合された医薬品を使用すると、眼圧が下がり(急性緑内障発作)、眼痛や眼の充血に加え、急激な視力低下を来たすことがある。d 医薬品によっては、瞳の拡大(散瞳)による異常な眩しさや目のかすみ等の副作用が現れることがある。
- (1)a: 誤 b: 誤 c: 誤 d: 正
- (2)a: 誤 b: 正 c: 正 d: 誤
- (3)a: 正 b: 誤 c: 正 d: 誤
- (4)a: 正 b: 正 c: 正 d: 正
- (5)a: 正 b: 正 c: 誤 d: 正
正答 (5)
正答は (5)。誤っているのは(c)だけです。
【(a)正しい ―― 腎障害の症状】
医薬品の使用が原因となって腎障害を生じることがあり、むくみ(浮腫)、倦怠感、発疹、発熱、血尿等の症状が現れることがあります。
正確には、手引きは「尿量の減少、ほとんど尿が出ない、逆に尿が増える、むくみ(浮腫)、倦怠感、発疹、吐きけ・嘔吐、発熱、尿が濁る・赤みを帯びる(血尿)等」を挙げています。
尿が減ることも増えることもある、という点が特徴的です。
【(b)正しい ―― 抗コリン作用と排尿困難】
副交感神経系の機能を抑制する作用がある成分(すなわち抗コリン成分)が配合された医薬品を使用すると、尿が出にくい、尿が少ししか出ない、残尿感がある等の症状を生じることがあります。
解説の続きをみる続きを閉じる
膀胱の排尿筋は副交感神経の働きで収縮します。その働きを抑えれば、膀胱が縮まず、尿が出にくくなる。仕組みから導ける症状です。
前立腺肥大がない人でも、こうした症状が現れることが知られています。また、進行すると、尿閉といわれる、完全に尿が出なくなる状態となり、急性腎不全に至るおそれがあります。
抗コリン作用を有する成分としては、ロートエキス、スコポラミン臭化水素酸塩水和物、ブチルスコポラミン臭化物、ピレンゼピン塩酸塩水和物、ジフェンヒドラミン塩酸塩等の抗ヒスタミン成分などがあります。
【(c)が誤り ―― 眼圧は上がる】
抗コリン作用がある成分が配合された医薬品を使用すると、眼圧が上がり(急性緑内障発作)、眼痛や眼の充血に加え、急激な視力低下を来たすことがあります。設問は「眼圧が下がり」としており誤りです。
仕組みは次のとおりです。抗コリン作用によって瞳が開く(散瞳)と、眼球内の房水が排出されにくくなり、眼圧が上昇します。
特に閉塞隅角緑内障がある人では厳重な注意が必要であり、眼圧の上昇に伴って、頭痛や吐きけ・嘔吐等の症状が現れることもあります。
高眼圧を長時間放置すると、視神経が損傷して失明に至るおそれがあり、速やかに眼科専門医の診療を受ける必要があります。
「緑内障=眼圧が高い病気」と押さえておけば、「眼圧が下がって緑内障発作」という文の矛盾に気づけます。
【(d)正しい ―― 散瞳による症状】
医薬品によっては、瞳の拡大(散瞳)による異常な眩しさや、目のかすみ等の副作用が現れることがあります。
散瞳を生じる可能性のある成分が配合された医薬品を使用した後は、乗物や機械類の運転操作を避けなければなりません。
【排尿に関するその他の副作用】
膀胱炎様症状 尿の回数増加(頻尿)、排尿時の疼痛、残尿感等の症状が現れることがある。原因と考えられる医薬品の使用を中止し、症状が治まらない場合には医師の診療を受ける
【眼に関するその他の副作用】
医薬品によっては、目のかすみ、異常な眩しさを生じることがあるため、注意していても見えにくいことによって思わぬ事故を招くおそれがある
眼圧の上昇のほか、視覚障害として、視野欠損、視力低下等が現れることがある
出典:登録販売者試験 令和7年度(群馬県 公表問題)出典元ページ
最終更新日
「人体の働きと医薬品」のほかの問題
- 令和6年度 第58問偽アルドステロン症に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
- 令和8年度 第44問肝臓の主な働きに関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
- 令和8年度 第50問耳に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
- 令和8年度 第56問医薬品の代謝及び排泄に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
- 令和6年度 第42問膵臓に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
- 令和6年度 第48問耳及び鼻に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
スポンサーリンク

