滋養強壮保健薬の配合成分とその配合目的との関係の正誤について、正しい組合せはどれか。…
主な医薬品とその作用 第96問
滋養強壮保健薬の配合成分とその配合目的との関係の正誤について、正しい組合せはどれか。配合成分 配合目的a アスコルビン酸ナトリウム - 目の乾燥感、夜盲症の症状の緩和b トコフェロール酢酸エステル - 手足のしびれ・冷え、しもやけの症状の緩和c チアミンジスルフィド - 神経痛、筋肉痛・関節痛の症状の緩和d ピリドキシン塩酸塩 - 目の充血、目の痒みの症状の緩和
- (1)a: 誤 b: 正 c: 正 d: 誤
- (2)a: 誤 b: 誤 c: 誤 d: 正
- (3)a: 正 b: 誤 c: 誤 d: 誤
- (4)a: 誤 b: 正 c: 正 d: 正
- (5)a: 正 b: 正 c: 誤 d: 正
正答 (1)
正答は (1)。正しいのは(b)と(c)です。
【(a)が誤り ―― これはビタミンAの効能】
アスコルビン酸ナトリウムはビタミンCです。設問の「目の乾燥感、夜盲症の症状の緩和」は、ビタミンAの効能です。
ビタミンCは、メラニンの産生を抑える働きがあるとされ、しみ、そばかす、日焼け・かぶれによる色素沈着の症状の緩和、歯ぐきからの出血・鼻血の予防、出血傾向の改善、病中病後の体力低下時、妊娠・授乳期などのビタミンCの補給に用いられます。
ビタミンAについては、一般用医薬品におけるビタミンA主薬製剤の1日分量は4000国際単位が上限とされている点、妊娠3カ月以内の妊婦、妊娠を希望する人、妊娠していると思われる人は、過剰摂取に注意する必要がある点が重要です。
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【(b)正しい ―― ビタミンEと血行】
トコフェロール酢酸エステルはビタミンEです。末梢血管の血行を促す働きから、手足のしびれ・冷え、しもやけの症状の緩和に用いられます。
ほかに、肩・首すじのこり、しもやけ・手足のしびれ、更年期における肩・首すじのこり、冷え、手足のしびれ、のぼせ・ほてり、月経不順にも用いられます。
ビタミンEの摂取により、生理が早く来たり、経血量が多くなったりすることがあるため、出血が長く続く場合には、医師の診療を受ける必要があります。この副作用は問われやすい論点です。
【(c)正しい ―― ビタミンB1と神経痛】
チアミンジスルフィドはビタミンB1です。神経痛、筋肉痛・関節痛(肩・首すじのこり、腰痛、五十肩など)、手足のしびれ、便秘、眼精疲労の症状の緩和に用いられます。
ビタミンB1は、炭水化物からのエネルギー産生に不可欠な栄養素で、神経の正常な働きを維持する働きがあり、腸管運動を促進する働きもあります。ほかの名称として、チアミン塩化物塩酸塩、チアミン硝化物、ビスチアミン硝酸塩、チアミンジスルフィド、フルスルチアミン塩酸塩、ビスイブチアミンなどがあります。
【(d)が誤り ―― これはビタミンB2の効能】
ピリドキシン塩酸塩はビタミンB6です。設問の「目の充血、目の痒み」は、ビタミンB2(リボフラビン)の効能です。
ビタミンB6は、タンパク質の代謝に関与し、皮膚や粘膜の健康維持、神経機能の維持に重要な栄養素で、口角炎、口唇炎、口内炎、舌炎、湿疹、皮膚炎、かぶれ、手足のしびれの症状の緩和に用いられます。
ビタミンB2は、脂質の代謝に関与し、皮膚や粘膜の機能を正常に保つ栄養素で、口内炎、口角炎、口唇炎、舌の炎症、目の充血、目の痒み、肌あれ、にきびに用いられます。リボフラビン酪酸エステル、フラビンアデニンジヌクレオチドナトリウムなどの名称で配合されます。
ビタミンB2の摂取により、尿が黄色くなることがありますが、これは使用の中止を要する異常ではありません。この点も頻出です。
【ビタミンB群の使い分け】
B1 神経痛、筋肉痛・関節痛、脚気 (炭水化物の代謝)
B2 口内炎、目の充血、目の痒み (脂質の代謝)
B6 口角炎、口唇炎、手足のしびれ (タンパク質の代謝)
B12 赤血球の形成を助ける、神経機能を正常に保つ
B2とB6はどちらも口の症状に使われるため紛らわしいのですが、目の症状が出てきたらB2と覚えると区別できます。
出典:登録販売者試験 令和6年度(群馬県 公表問題)出典元ページ
最終更新日
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