漢方処方製剤に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。…

主な医薬品とその作用 第97問

漢方処方製剤に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。a 漢方処方製剤は、用法用量において適用年齢の下限が設けられていない場合であっても、生後3ヶ月未満の乳児には使用しないこととされている。b 漢方処方は、処方全体としての適用性等、その性質からみて処方自体が一つの有効成分として独立したものという見方をすべきものである。c 一般用医薬品に用いることが出来る漢方処方製剤においては、「しばり」(使用制限)という漢方の専門用語を使用することを避け、「証」として記載が行われている。

正答 (4)
正答は (4)。正しいのは(a)と(b)で、(c)が誤りです。 【(a)正しい ―― 生後3カ月未満には使用しない】 漢方処方製剤は、用法用量において適用年齢の下限が設けられていない場合であっても、生後3カ月未満の乳児には使用しないこととされています。 3カ月という数字を覚えてください。 【(b)正しい ―― 処方全体で一つの有効成分】 漢方処方は、処方全体としての適用性等、その性質からみて、処方自体が一つの有効成分として独立したものという見方をすべきものです。 これは漢方を理解するうえで最も大切な考え方です。個々の生薬の作用を足し合わせたものが漢方処方の効能ではない、ということです。同じ生薬を含んでいても、組合せが違えば別の薬になります。
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関連して、次の点も押さえておきましょう。 漢方薬はすべからく作用が穏やかで、副作用が少ないと誤解されがちであるが、間質性肺炎や肝機能障害のような重篤な副作用が起こることもある 漢方の病態認識には、虚実、陰陽、気血水、五臓などがある 現代では、漢方処方製剤の多くは、処方に基づく生薬混合物の浸出液を乾燥して粉末状にしたエキス製剤を散剤等に加工して市販されている 一般用医薬品の漢方処方製剤は、症状の原因となる体質の改善を主眼としているものが多く、比較的長期間(1カ月位)服用されることがある 【(c)が誤り ―― 「証」と「しばり」が逆】 正しくは、一般用医薬品に用いることができる漢方処方製剤においては、「証」という漢方の専門用語を使用することを避け、「しばり」(使用制限)として記載が行われています。設問は2つの語が入れ替わっています。 漢方独自の病態認識である「証」に基づいて用いることが、有効性および安全性を確保するために重要ですが、一般の生活者には「証」という専門用語は馴染みがないため、添付文書等では「体力中等度以上で」「のぼせぎみで顔色赤く」といった平易な表現(しばり)で示されています。 証    漢方の専門用語。虚実、陰陽などに基づく体質・症状の判断 しばり  一般の生活者向けに、証を平易な表現で言い換えたもの たとえば「体力中等度以上で、のぼせて便秘しがちなもの」という記述が、まさに「しばり」です。 【漢方処方製剤の注意】 漢方処方製剤を利用する場合、患者の「証」に合わないものが選択された場合には、効果が得られないばかりでなく、副作用を生じやすくなります。虚証の人に実証向けの処方を使えば、かえって害になる、ということです。 また、用法用量において適用年齢の下限が設けられていない場合であっても、生後3カ月未満の乳児には使用しないこと、そして医師の治療を受けている人は、使用前に相談することが重要です。

出典:登録販売者試験 令和6年度(群馬県 公表問題)出典元ページ

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