眼科用薬に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。…
主な医薬品とその作用 第90問
眼科用薬に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。a 点眼薬は、一度に何滴も点眼しても効果が増すわけではなく、むしろ薬液が鼻腔内へ流れ込み、鼻粘膜や喉から吸収されて、副作用を起こしやすくなる。b 点眼薬の容器に記載されている使用期限は、未開封の状態におけるものであり、容器が開封されてから長期間を経過した製品は、使用を避けるべきである。c 全ての点眼薬は、ソフトコンタクトレンズを装着したままの点眼を避けることとされている。d 一般用医薬品の点眼薬には、緑内障の症状改善を目的とした製品がある。
- (1)a: 正 b: 誤 c: 正 d: 誤
- (2)a: 正 b: 正 c: 誤 d: 正
- (3)a: 誤 b: 誤 c: 正 d: 正
- (4)a: 正 b: 正 c: 誤 d: 誤
- (5)a: 誤 b: 正 c: 正 d: 誤
正答 (4)
正答は (4)。正しいのは(a)と(b)です。
【(a)正しい ―― 何滴も点眼しない】
点眼薬は、一度に何滴も点眼しても効果が増すわけではなく、むしろ薬液が鼻腔内へ流れ込み、鼻粘膜や喉から吸収されて、副作用を起こしやすくなります。
点眼後は、しばらく眼瞼(まぶた)を閉じて、目頭を押さえると、薬液が鼻腔内に流れ込むのを防ぐことができ、効果的とされています。
点眼の際のその他の注意も押さえておきましょう。
通常、無菌的に製造されている
容器の先端が、眼瞼(まぶた)や睫毛(まつげ)に触れないように点眼する(触れると、雑菌が薬液に混入して汚染を生じる原因となる)
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1滴の薬液の量は約50マイクロリットルであるのに対して、結膜嚢の容積は30マイクロリットル程度であるため、1滴で十分
50マイクロリットルと30マイクロリットルという数字も出題されます。そもそも1滴でも溢れるのですから、何滴も差す意味がない、ということです。
【(b)正しい ―― 使用期限は未開封の場合】
点眼薬の容器に記載されている使用期限は、未開封の状態におけるものであり、容器が開封されてから長期間を経過した製品は、使用を避けるべきです。
【(c)が誤り ―― すべてではない】
ソフトコンタクトレンズは、水分を含みやすく、防腐剤等の配合成分がレンズに吸着されて、角膜に障害を引き起こす原因となるおそれがあるため、装着したままの点眼は避けることとされています。
ただし、ソフトコンタクトレンズ装着時にも使用できる旨の記載がある製品を除きます。
したがって「全ての点眼薬は」という言い切りが誤りです。
なお、1回使い切りタイプとして防腐剤を含まない製品では、ソフトコンタクトレンズ装着時にも使用できるものがあります。また、コンタクトレンズをしたままでの点眼は、ソフトコンタクトレンズ、ハードコンタクトレンズに関わらず、添付文書に使用可能と記載されてない限り行うべきでないとされています。
「全て」「いかなる場合も」といった言い切りは、まず疑う。この読み方は、どの章でも有効です。
【(d)が誤り ―― 緑内障の症状改善を目的とした製品はない】
一般用医薬品の点眼薬には、緑内障の症状改善を目的とした製品はありません。
むしろ逆で、ナファゾリン塩酸塩等の血管収縮成分や、抗コリン作用のある成分は、緑内障を悪化させるおそれがあります。
緑内障の診断を受けた人は、使用する前に相談する必要があり、目のかすみが緑内障による症状である可能性もあるため、点眼薬の使用によって症状が改善しない場合には、眼科専門医の診療を受けることが勧められます。
【点眼薬の種類】
人工涙液 涙液成分を補うことを目的とするもので、目の乾き、異物感(コロコロする感じ)、疲れ、かすみ等に用いられる
一般点眼薬 目の疲れや痒み、結膜充血等の症状を抑える成分が配合されている
抗菌性点眼薬 抗菌成分(サルファ剤)が配合され、結膜炎(はやり目)やものもらい(麦粒腫)、眼瞼炎(まぶたのただれ)などに用いられる
アレルギー用点眼薬 抗ヒスタミン成分や抗アレルギー成分が配合され、花粉、ハウスダスト等による目のアレルギー症状(目の痒み、結膜充血、涙目、異物感)の緩和を目的とする
洗眼薬 目の洗浄、眼病予防(水泳のあと、埃や汗が目に入ったとき等)に用いられる。涙液成分のほか、抗炎症成分、抗ヒスタミン成分等が配合されている
出典:登録販売者試験 令和7年度(群馬県 公表問題)出典元ページ
最終更新日
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