一般用医薬品の保管及び取扱い上の注意に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。…
医薬品の適正使用と安全対策 第105問
一般用医薬品の保管及び取扱い上の注意に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。a シロップ剤は、室温との急な温度差で変質するおそれがあるため、冷蔵庫内で保管してはならない。b エアゾール製品の添付文書には、「保管及び取扱い上の注意」の項目中に高圧ガス保安法(昭和26年法律第204号)に基づく注意事項が記載されている。c 点眼薬の添付文書には、複数の使用者間で使い回されると、使用に際して薬液に細菌汚染があった場合に、別の使用者に感染するおそれがあるため、添付文書には「他の人と共用しないこと」と記載されている。
- (1)a: 誤 b: 正 c: 正
- (2)a: 正 b: 正 c: 誤
- (3)a: 正 b: 誤 c: 誤
- (4)a: 誤 b: 正 c: 誤
- (5)a: 正 b: 誤 c: 正
正答 (1)
正答は (1)。正しいのは(b)と(c)で、(a)が誤りです。
【(a)が誤り ―― シロップ剤は冷蔵庫でよい】
シロップ剤などは、変質しやすいため、開封後は冷蔵庫内に保管されるのが望ましいとされています。「冷蔵庫内で保管してはならない」とする設問は誤りです。
冷蔵庫内での保管が適当でないのは、錠剤、カプセル剤、散剤等です。理由は、取り出したときに室温との急な温度差で湿気を帯びるおそれがあるためです。
錠剤、カプセル剤、散剤 冷蔵庫内での保管は不適当(温度差で湿気を帯びる)
シロップ剤 開封後は冷蔵庫内での保管が望ましい(変質しやすい)
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剤形によって正解が逆になる、というのがこの論点の要点です。設問は、錠剤等についての理由を、シロップ剤に当てはめた差し替えになっています。
【(b)正しい ―― 高圧ガス保安法に基づく注意事項】
エアゾール製品の添付文書には、「保管及び取扱い上の注意」の項目中に、高圧ガス保安法に基づく注意事項が記載されています。
具体的には、「火気厳禁」「使用後は火中に投じないこと」「高温の場所に保管しないこと」といった内容です。
なお、エアゾール製品や消毒用アルコール等、危険物に該当する製品における消防法に基づく注意事項も、同様に記載されます。「火気厳禁」などです。
高圧ガス保安法 エアゾール製品
消防法 消毒用アルコール等の危険物
法律名と製品の対応が問われますので、対にして覚えてください。
【(c)正しい ―― 点眼薬は共用しない】
点眼薬については、複数の使用者間で使い回されると、使用に際して薬液に細菌汚染があった場合に、別の使用者に感染するおそれがあるため、添付文書には「他の人と共用しないこと」と記載されています。
家族であっても、使い回しは避けるべきです。
【保管および取扱い上の注意のまとめ】
直射日光の当たらない、湿気の少ない涼しい場所に(密栓して)保管すること
錠剤、カプセル剤、散剤では、冷蔵庫内での保管は不適当
シロップ剤は、開封後は冷蔵庫内での保管が望ましい
小児の手の届かないところに保管すること(小児が容易に手に取れる場所や、小児の目につくところに医薬品が置かれていた場合の誤飲事故が多く報告されている)
他の容器に入れ替えないこと(誤用の原因となったり、品質が変わったりするため)
点眼薬は、他の人と共用しないこと
【他の容器に入れ替えない理由】
中身がどんな医薬品であったか分からなくなり、誤用の原因となる
移し替えた容器が湿っていたり、汚れていたりした場合、医薬品として適切な品質が保持できなくなる
「旅行や勤め先へ携行するために別の容器へ移し替えることは、誤用の原因となるおそれがある」という記述が手引きどおりです。実務でも、そうした相談を受けたときに理由を添えて伝えられるようにしておきましょう。
出典:登録販売者試験 令和7年度(群馬県 公表問題)出典元ページ
最終更新日
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