医薬品の適正使用のための啓発活動に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。…
医薬品の適正使用と安全対策 第120問
医薬品の適正使用のための啓発活動に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。a 医薬品の持つ特質及びその使用・取扱い等について正しい知識を広く生活者に浸透させることにより、保健衛生の維持向上に貢献することを目的とし、毎年10月17日~23日の1週間を「薬と健康の週間」としている。b 医薬品医療機器等法第68条の3において、「国、都道府県、保健所を設置する市及び特別区は、関係機関及び関係団体の協力の下に、医薬品、医療機器及び再生医療等製品の適正な使用に関する啓発及び知識の普及に努める」と規定されている。c 薬物乱用防止を一層推進するため、「ダメ。ゼッタイ。」普及運動が毎年6月20日~7月19日までの1ヶ月間実施されている。d 医薬品の適正使用の重要性に関する啓発は、内容が正しく理解されないおそれがあるため、小中学生に行うべきではない。
- (1)a: 誤 b: 正 c: 正 d: 誤
- (2)a: 正 b: 正 c: 正 d: 誤
- (3)a: 正 b: 誤 c: 誤 d: 誤
- (4)a: 正 b: 正 c: 誤 d: 正
- (5)a: 誤 b: 誤 c: 正 d: 正
正答 (2)
正答は (2)。誤っているのは(d)だけです。
【(a)正しい ―― 薬と健康の週間】
「薬と健康の週間」は、毎年10月17日から23日までの1週間です。
目的は、医薬品の持つ特質およびその使用・取扱い等について正しい知識を広く生活者に浸透させることにより、保健衛生の維持向上に貢献することです。
国、自治体、関係団体等による広報活動やイベント等が実施されます。
【(b)正しい ―― 法第68条の3】
医薬品医療機器等法第68条の3において、「国、都道府県、保健所を設置する市及び特別区は、関係機関及び関係団体の協力の下に、医薬品及び医療機器の適正な使用に関する啓発及び知識の普及に努めるものとする」と規定されています。
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啓発活動に法律上の根拠があるという点が重要です。条文の主語が国、都道府県、保健所を設置する市および特別区である点も問われます。
【(c)正しい ―― 「ダメ。ゼッタイ。」普及運動】
「ダメ。ゼッタイ。」普及運動は、毎年6月20日から7月19日までの1カ月間実施されています。
薬物乱用防止を一層推進するための運動で、「6・26国際麻薬乱用撲滅デー」を広く普及し、薬物乱用防止を一層推進するために実施されています。
【2つの啓発活動の対比】
薬と健康の週間 毎年10月17日から23日までの1週間。医薬品の正しい知識の普及が目的
「ダメ。ゼッタイ。」普及運動 毎年6月20日から7月19日までの1カ月間。薬物乱用防止が目的
10月は週間、6月から7月は普及運動。期間の長さも1週間と1カ月で異なります。この2つを入れ替える出題が定番ですので、確実に区別してください。
【(d)が誤り ―― 小中学生からの啓発が重要】
医薬品の適正使用の重要性等に関する啓発は、小中学生のうちから行うことが重要です。「行うべきではない」とする設問は誤りです。
手引きは、「医薬品の適正使用の重要性等に関して、小中学生のうちからの啓発が重要である」と明確に述べています。
理由として、「薬物乱用は、乱用者自身の健康を害するだけでなく、社会的な弊害を生じるおそれが大きい」こと、また、青少年が、好奇心から身近に入手できる薬物を興味本位で乱用することがあることが挙げられています。
【薬物乱用に関する重要な認識】
薬物乱用や薬物依存は、違法薬物(麻薬、覚醒剤、大麻等)によるものばかりでなく、一般用医薬品によっても生じうる
一般用医薬品の乱用をきっかけとして、違法な薬物の乱用につながることもある
薬物依存が形成されると、そこから離脱することは容易ではない
このため、濫用等のおそれのある医薬品が指定され、販売時に購入者の年齢や購入状況等を確認することが義務づけられています。
エフェドリン、コデイン、ジヒドロコデイン、ブロモバレリル尿素、プソイドエフェドリン、メチルエフェドリンの6成分です。
※令和8年4月一部改訂の手引きでは「指定濫用防止医薬品」に改められ、指定成分はジフェンヒドラミン、デキストロメトルファンを加えた8つ(いずれも外用剤を除く)になっています。
【登録販売者の役割】
この設問が示しているのは、登録販売者の仕事が店頭での販売にとどまらないということです。地域において、医薬品の正しい使い方や、乱用の危険性について伝えていく役割が期待されています。
医薬品は、身近にありながら、使い方を誤れば健康を害するものです。その両面を専門家として伝えられるようになることが、この科目全体の目標だと言えます。
出典:登録販売者試験 令和7年度(群馬県 公表問題)出典元ページ
最終更新日
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