泌尿器系に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。…
人体の働きと医薬品 第46問
泌尿器系に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。a 男性では、膀胱の真下に尿道を取り囲むように前立腺があり、加齢とともに前立腺が肥大し、尿道を圧迫して排尿困難等を生じることがある。b 腎臓の基本的な機能単位(ネフロン)は、腎小体と尿細管とで構成される。c 副腎皮質ホルモンの一つであるアルドステロンは、体内に塩分と水を貯留し、カリウムの排泄を促す作用がある。d 膀胱の出口にある膀胱括約筋が収縮すると、同時に膀胱壁の排尿筋が緩み、尿が尿道へと押し出される。
- (1)a: 正 b: 誤 c: 正 d: 誤
- (2)a: 誤 b: 正 c: 正 d: 正
- (3)a: 正 b: 誤 c: 誤 d: 正
- (4)a: 誤 b: 正 c: 誤 d: 正
- (5)a: 正 b: 正 c: 正 d: 誤
正答 (5)
正答は (5)。誤っているのは(d)だけです。
【(a)正しい ―― 前立腺と排尿困難】
男性では、膀胱の真下に尿道を取り囲むように前立腺があり、加齢とともに前立腺が肥大し、尿道を圧迫して排尿困難等を生じることがあります。
これが前立腺肥大による排尿困難です。添付文書の「相談すること」に頻出する症状で、抗コリン成分や抗ヒスタミン成分、アドレナリン作動成分を使用すると症状が悪化するおそれがあります。
【(b)正しい ―― ネフロンの構成】
腎臓の基本的な機能単位(ネフロン)は、腎小体と尿細管とで構成されます。
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腎臓の構造を整理しましょう。
糸球体 毛細血管が小さな球状になったもの。血液中の老廃物が濾過される
ボウマン嚢 糸球体を包み込む袋状の部分
腎小体 糸球体とボウマン嚢を合わせたもの
尿細管 原尿中のブドウ糖やアミノ酸等の栄養分、水分や電解質の大部分が再吸収される
ネフロン 腎小体と尿細管を合わせたもの
濾過するのが腎小体、再吸収するのが尿細管、という役割分担です。
血液中の老廃物は、糸球体でボウマン嚢に濾し出されて原尿となります。原尿中のブドウ糖やアミノ酸等の栄養分、水分や電解質の大部分は尿細管で再吸収され、残りが尿として膀胱へ送られます。
【(c)正しい ―― アルドステロンの作用】
副腎皮質ホルモンの一つであるアルドステロンは、体内に塩分と水を貯留し、カリウムの排泄を促す作用があります。
この作用が過剰になった状態が偽アルドステロン症です。
グリチルリチン酸を大量に摂取すると、体内にアルドステロンが増えていないにもかかわらず、その症状が現れることから「偽」と呼ばれます。症状はむくみ、血圧上昇、低カリウム血症です。
塩分と水を溜めるからむくみと血圧上昇、カリウムを出すから低カリウム血症。アルドステロンの作用から、症状がそのまま導けます。丸暗記する必要はありません。
【副腎について】
副腎は、左右の腎臓の上部にそれぞれ附属し、皮質と髄質の2層構造からなる
副腎皮質では、アルドステロンを含む副腎皮質ホルモンが産生・分泌される
副腎髄質では、自律神経系に作用するアドレナリン(エピネフリン)とノルアドレナリン(ノルエピネフリン)が産生・分泌される
皮質はアルドステロン、髄質はアドレナリン、という対応も問われます。
【(d)が誤り ―― 括約筋と排尿筋が逆】
正しくは、膀胱の出口にある膀胱括約筋が緩むと、同時に膀胱壁の排尿筋が収縮し、尿が尿道へと押し出されます。
設問は、括約筋が収縮して排尿筋が緩む、と逆に書いています。
出口が開いて(括約筋が緩む)、袋が縮む(排尿筋が収縮する)から、尿が出る。水風船を想像すれば、どちらがどちらか迷いません。
なお、排尿時には、膀胱の出口にある膀胱括約筋が緩むと、同時に膀胱壁の排尿筋が収縮し、尿が尿道へと押し出されるという記述が手引きどおりです。
【尿について】
尿は、血液が濾過されて作られるため、糞便とは異なり、健康な状態であれば細菌等の微生物は存在しません。この点も出題されます。
出典:登録販売者試験 令和7年度(群馬県 公表問題)出典元ページ
最終更新日
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