医薬品の副作用として現れる皮膚粘膜眼症候群及び中毒性表皮壊死融解症に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。…
人体の働きと医薬品 第57問
医薬品の副作用として現れる皮膚粘膜眼症候群及び中毒性表皮壊死融解症に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。a 皮膚粘膜眼症候群は、38℃以上の高熱を伴って、発疹・発赤、火傷様の水疱等の激しい症状が比較的短時間のうちに全身の皮膚、口、眼等の粘膜に現れる病態である。b 中毒性表皮壊死融解症は、最初に報告をした医師の名前にちなんで、ライエル症候群とも呼ばれている。c いずれも、発生は非常にまれであるとはいえ、一旦発症すると多臓器障害の合併症等により致命的な転帰をたどることがある。d いずれも、原因医薬品の使用開始後2週間以内に発症することは少なく、1ヶ月以上経ってから発症することが多い。
- (1)a: 正 b: 誤 c: 正 d: 正
- (2)a: 正 b: 誤 c: 誤 d: 誤
- (3)a: 正 b: 正 c: 正 d: 誤
- (4)a: 誤 b: 正 c: 誤 d: 誤
- (5)a: 誤 b: 正 c: 正 d: 正
正答 (3)
正答は (3)。誤っているのは(d)だけです。
【(a)正しい ―― 皮膚粘膜眼症候群の症状】
皮膚粘膜眼症候群は、38度以上の高熱を伴って、発疹・発赤、火傷様の水疱等の激しい症状が、比較的短時間のうちに、全身の皮膚、口、眼等の粘膜に現れる病態です。
最初に報告した2人の医師の名前にちなんで、スティーブンス・ジョンソン症候群とも呼ばれます。
38度以上という数字がそのまま問われます。
【(b)正しい ―― ライエル症候群】
中毒性表皮壊死融解症は、最初に報告をした医師の名前にちなんで、ライエル症候群とも呼ばれています。
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皮膚粘膜眼症候群 スティーブンス・ジョンソン症候群(最初に報告した2人の医師の名前)
中毒性表皮壊死融解症 ライエル症候群(最初に報告した1人の医師の名前)
別名を入れ替える出題が定番です。「ライエルは中毒性表皮壊死融解症」と対で覚えてください。
中毒性表皮壊死融解症は、38度以上の高熱を伴って、広範囲の皮膚に発赤が生じ、全身の10パーセント以上に火傷様の水疱、皮膚の剥離、びらん等が認められ、かつ、口唇の発赤・びらん、眼の充血などの症状を伴う病態です。
中毒性表皮壊死融解症の症例の多くが、皮膚粘膜眼症候群の進展型と考えられています。
【(c)正しい ―― 致命的な転帰も】
いずれも、発生は非常にまれであるとはいえ、一旦発症すると多臓器障害の合併症等により致命的な転帰をたどることがあります。
発生頻度は、皮膚粘膜眼症候群が人口100万人当たり年間1人から6人、中毒性表皮壊死融解症が人口100万人当たり年間0.4人から1.2人と報告されています。
皮膚粘膜眼症候群および中毒性表皮壊死融解症は、いずれも発症機序の詳細が不明であり、また、発症の予測は極めて困難であるため、過去に薬疹を経験したことがある人は、同種の医薬品の使用を避ける必要があります。
両眼に現れる急性結膜炎(結膜が充血して、目やに、まぶたの腫れ、目が開けづらい、両目に急にまぶしく感じられるなどの症状)は、皮膚や粘膜の異常が現れる前に生じることがあるため、これらの症状が現れたときは、原因と考えられる医薬品の使用を中止して、直ちに医師の診療を受ける必要があります。
一旦回復した後も、眼や呼吸器等に障害が残ったりすることがあります。
【(d)が誤り ―― 2週間以内が多い】
いずれも、医薬品の使用開始後2週間以内に発症することが多いとされています。設問は「2週間以内に発症することは少なく、1カ月以上経ってから発症することが多い」としており、正反対です。
正確には、発症機序の詳細は不明であり、発症の予測は極めて困難であるが、原因医薬品の使用開始後2週間以内に発症することが多く、1カ月以上経ってから発症することもあるとされています。
2週間以内が多い、ただし1カ月以上経ってからもありうる。この順序で覚えてください。
【副作用と時間の整理】
ショック(アナフィラキシー) 生体異物に対する即時型のアレルギー反応。発症後の進行が非常に速い(通常2時間以内に急変)
皮膚粘膜眼症候群、中毒性表皮壊死融解症 使用開始後2週間以内に発症することが多い
間質性肺炎 使用開始から1から2週間程度で起きることが多い
喘息 使用後、短時間(1時間以内)のうちに症状が現れる
時間の目安は入れ替えて出題されますので、この4つを並べて覚えておきましょう。
出典:登録販売者試験 令和7年度(群馬県 公表問題)出典元ページ
最終更新日
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