禁煙補助剤に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。…
主な医薬品とその作用 第95問
禁煙補助剤に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。a 口腔内が酸性になるとニコチンの吸収が増加するため、咀嚼剤は口腔内を酸性にする食品を摂取した後しばらくは使用を避けることとされている。b 妊婦又は妊娠していると思われる女性は、禁煙することが推奨されるため、積極的に禁煙補助剤を使用することが望ましい。c アドレナリン作動成分が配合された医薬品(鎮咳去痰薬、鼻炎用薬等)との併用により、アドレナリン作動成分の作用を減弱させるおそれがある。
- (1)a: 正 b: 誤 c: 正
- (2)a: 誤 b: 誤 c: 正
- (3)a: 誤 b: 正 c: 誤
- (4)a: 正 b: 正 c: 誤
- (5)a: 誤 b: 誤 c: 誤
正答 (5)
正答は (5)。(a)(b)(c)のすべてが誤りです。
【(a)が誤り ―― 酸性では吸収が低下する】
口腔内が酸性になると、ニコチンの吸収が低下します。「増加する」とする設問は誤りです。
そのため、コーヒーや炭酸飲料など、口腔内を酸性にする食品を摂取した後、しばらくは咀嚼剤の使用を避けることとされています。
理由は正しく書かれていても、増加か低下かという肝心なところが逆になっている、という作りです。吸収が増えるなら、避ける理由がありません。結論の向きが前後の説明と矛盾していないかを確かめてください。
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【(b)が誤り ―― 妊婦は使用を避ける】
妊婦または妊娠していると思われる女性は、禁煙補助剤の使用を避ける必要があります。
禁煙自体は推奨されますが、禁煙補助剤を使うことは推奨されません。摂取されたニコチンにより、胎児に影響が生じるおそれがあるためです。
禁煙することが推奨されることと、禁煙補助剤を使ってよいことは別だ、という点に注意してください。設問は、この2つを結びつけて誤らせています。
母乳を与える女性も同様に、使用を避けます。
【(c)が誤り ―― 作用を増強させる】
ニコチンは、交感神経系を興奮させる作用を示すため、アドレナリン作動成分が配合された医薬品(鎮咳去痰薬、鼻炎用薬等)との併用により、その作用を増強させるおそれがあります。「減弱させる」とする設問は誤りです。
同じ方向に働くものを重ねれば強まる。当然の結論です。
【禁煙補助剤の重要事項のまとめ】
咀嚼剤は、菓子のガムのように噛むと唾液が多く分泌され、ニコチンが唾液とともに飲み込まれてしまい、吐きけや腹痛等の副作用が現れやすくなるため、ゆっくりと断続的に噛む
口腔内が酸性になるとニコチンの吸収が低下するため、コーヒーや炭酸飲料などを摂取した後、しばらくは使用を避ける
うつ病と診断されたことのある人は、禁煙時の離脱症状により、うつ症状を悪化させることがあるため、使用を避ける
重い心臓病等の基礎疾患がある人(3カ月以内の心筋梗塞発作、重い狭心症、重い不整脈)は使用を避ける
脳梗塞・脳出血等の急性期脳血管障害がある人も使用を避ける。高血圧、甲状腺機能障害、褐色細胞腫、糖尿病(インスリン製剤を使用している人)等の診断を受けた人は、使用する前に医師等に相談する
非喫煙者では、ニコチンに対する耐性がないため、吐きけ、めまい、腹痛などの症状が現れやすく、誤って使用することのないよう注意が必要
喫煙を完全に止めたうえで使用する
長期間にわたって使用されるべきものでなく、添付文書で定められた期限を超える使用は避ける
【離脱症状について】
ニコチン離脱症状としては、イライラ、集中困難、落ち着かない、胃のムカつき、頭痛、眠気等があり、禁煙開始から1から2週間の間に起こることが多いとされています。
禁煙補助剤は、このニコチン離脱症状を軽減しながら、徐々に使用量を減らしていくことで禁煙を目指すものです。初めから無理に減らそうとしないほうが、結果的に禁煙達成につながるとされています。
出典:登録販売者試験 令和7年度(群馬県 公表問題)出典元ページ
最終更新日
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