滋養強壮保健薬とその成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。…
主な医薬品とその作用 第96問
滋養強壮保健薬とその成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。a ビタミンB6主薬製剤は、口角炎(唇の両端の腫れ・ひび割れ)、口唇炎(唇の腫れ・ひび割れ)、口内炎の症状の緩和に用いられる。b システインは、皮膚におけるメラニンの生成を抑えるとともに、皮膚の新陳代謝を活発にしてメラニンの排出を促す働きがあるとされる。c アミノエチルスルホン酸(タウリン)は、軟骨組織の主成分で、軟骨成分を形成及び修復する働きがあるとされる。d インヨウカクは、イネ科のハトムギの種皮を除いた種子を基原とする生薬で、肌荒れやいぼに用いられる。
- (1)a: 正 b: 正 c: 誤 d: 誤
- (2)a: 正 b: 誤 c: 正 d: 正
- (3)a: 誤 b: 正 c: 正 d: 正
- (4)a: 誤 b: 誤 c: 正 d: 誤
- (5)a: 正 b: 誤 c: 誤 d: 正
正答 (1)
正答は (1)。正しいのは(a)と(b)です。
【(a)正しい ―― ビタミンB6主薬製剤】
ビタミンB6主薬製剤は、口角炎(唇の両端の腫れ・ひび割れ)、口唇炎(唇の腫れ・ひび割れ)、口内炎、舌の炎症、湿疹、皮膚炎、かぶれ、ただれ、にきび・吹き出物、肌あれ、手足のしびれの症状の緩和に用いられます。
ビタミンB6(ピリドキシン塩酸塩等)は、タンパク質の代謝に関与し、皮膚や粘膜の健康維持、神経機能の維持に重要な栄養素です。
なお、ビタミンB2主薬製剤も口角炎・口唇炎・口内炎などに用いられます。ビタミンB2の摂取により尿が黄色くなることがありますが、これは使用の中止を要する副作用等の異常ではありません。この点もあわせて押さえてください。
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【(b)正しい ―― システイン】
システインは、皮膚におけるメラニンの生成を抑えるとともに、皮膚の新陳代謝を活発にしてメラニンの排出を促す働きがあるとされます。
システインについては、ほかに次の働きが挙げられています。
肝臓においてアルコールを分解する酵素の働きを助け、また、アセトアルデヒドと直接反応して、代謝を促す働きがあるとされる
しみ、そばかす、日焼け等の色素沈着症、全身倦怠、二日酔い、にきび、湿疹、蕁麻疹、かぶれ等に用いられる
メラニンにも、二日酔いにも効くという、少し変わった位置づけの成分です。
【(c)が誤り ―― これはコンドロイチン硫酸の説明】
「軟骨組織の主成分で、軟骨成分を形成および修復する働き」というのは、コンドロイチン硫酸の説明です。
アミノエチルスルホン酸(タウリン)は、筋肉や脳、心臓、目、神経等、体のあらゆる部分に存在し、細胞の機能が正常に働くために重要な物質です。肝臓機能を改善する働きがあるとされ、滋養強壮保健薬に配合されます。
【(d)が誤り ―― これはヨクイニンの説明】
「イネ科のハトムギの種皮を除いた種子を基原とする生薬で、肌荒れやいぼに用いられる」というのは、ヨクイニンの説明です。
インヨウカク(淫羊藿)は、メギ科のイカリソウ等の地上部を基原とする生薬で、強壮、血行促進、強精(性機能の亢進)等の作用を期待して用いられます。
【滋養強壮保健薬の主な生薬成分】
ニンジン(オタネニンジン、高麗人参、朝鮮人参) ウコギ科のオタネニンジンの細根を除いた根、またはこれを軽く湯通ししたもの。神経系の興奮や副腎皮質の機能亢進等の作用により、外界からのストレス刺激に対する抵抗力や新陳代謝を高める
インヨウカク メギ科のイカリソウ等の地上部。強壮、血行促進、強精
ハンピ(反鼻) ニホンマムシ等の皮および内臓を取り除いたもの。強壮、血行促進、強精
ヨクイニン イネ科のハトムギの種皮を除いた種子。肌荒れやいぼ
タイソウ、ゴオウ、ロクジョウ、ジオウ、トウキ、センキュウ 滋養強壮等
ニンジンを含む製剤は、高血圧、心臓病、腎臓病の診断を受けた人では、使用する前に相談する必要があります。血圧に関わる作用があるためです。
【その他の重要成分】
ヘスペリジン ビタミン様物質のひとつで、ビタミンCの吸収を助ける等の作用がある
コンドロイチン硫酸 軟骨組織の主成分。軟骨成分を形成および修復する。ビタミンB1と組み合わせて、関節痛、筋肉痛等の症状の緩和を目的として用いられる
グルクロノラクトン 肝臓の働きを助け、肝血流を促進する働きがあり、全身倦怠感や疲労時の栄養補給を目的として配合される
ガンマ-オリザノール 米油および米胚芽油から見出された抗酸化作用を示す成分
出典:登録販売者試験 令和7年度(群馬県 公表問題)出典元ページ
最終更新日
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