衛生害虫の種類と防除に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。…
主な医薬品とその作用 第99問
衛生害虫の種類と防除に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。a 燻蒸処理は、ゴキブリの卵内にも医薬品の成分が浸透するため、殺虫効果が高い。b シラミは、種類ごとに宿主を厳密に選択しないため、ペット等に寄生しているシラミによる被害がしばしば発生している。c トコジラミは、シラミの一種でなくカメムシ目に属する昆虫で、ナンキンムシとも呼ばれる。d 屋内塵性ダニであるヒョウヒダニ類やケナガコナダニは、ヒトを刺すことはないが、ダニの糞や死骸がアレルゲンとなって気管支喘息やアトピー性皮膚炎などを引き起こすことがある。
- (1)(a、c)
- (2)(a、d)
- (3)(b、c)
- (4)(b、d)
- (5)(c、d)
正答 (5)
正答は (5)。正しいのは(c)と(d)です。
【(a)が誤り ―― 卵には浸透しない】
燻蒸処理は、ゴキブリの卵には医薬品の成分が浸透しません。卵の殻に覆われているためです。
したがって、燻蒸処理を行った後、3週間位後に、もう一度燻蒸処理を行い、孵化した幼虫を駆除する必要があります。
3週間という数字がそのまま問われます。
ゴキブリについては、ほかに次の点が重要です。
食品にサルモネラ菌、ブドウ球菌、腸炎ビブリオ菌、病原性大腸菌等を媒介する
アメーバ赤痢等の中間宿主となる
【(b)が誤り ―― 宿主を厳密に選択する】
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シラミは、種類ごとに寄生する宿主を厳密に選択するため、ヒト以外の動物に寄生するシラミがヒトに寄生して直接的な害を及ぼすことはありません。
設問は「宿主を厳密に選択しない」「ペット等に寄生しているシラミによる被害がしばしば発生している」としており、いずれも誤りです。
シラミについては、次の点を押さえてください。
シラミの刺咬による皮膚の炎症やかゆみのほか、日本紅斑熱や発疹チフス等の病気を媒介する
医薬品による方法としては、殺虫成分としてフェノトリンが配合されたシャンプーやてんか粉が用いられる
フェノトリンは、殺虫成分で唯一、人体に直接適用されるものである
物理的方法としては、散髪や洗髪、入浴による除去、衣服の熱湯処理などがある
フェノトリンが人体に直接使える唯一の殺虫成分である点は、繰り返し出題されます。
【(c)正しい ―― トコジラミはカメムシ目】
トコジラミは、シラミの一種ではなく、カメムシ目に属する昆虫で、ナンキンムシとも呼ばれます。
体長は8ミリメートル程度で、シラミよりもかなり大きい
刺されると激しい痒痛を生じ、アレルギー反応による全身の発熱、睡眠不足、神経性の消化不良を起こすことがある
ペスト、再帰熱、発疹チフスを媒介する
名前に「シラミ」と付いていてもシラミではない、という点が引っかけどころです。
【(d)正しい ―― 屋内塵性ダニ】
ヒョウヒダニ類やケナガコナダニといった屋内塵性ダニは、ヒトを刺すことはありませんが、ダニの糞や死骸がアレルゲンとなって、気管支喘息やアトピー性皮膚炎などを引き起こすことがあります。
屋内塵性ダニの防除には、まず、増殖させないことが重要で、畳、カーペット等を直射日光下に干すなどの方法があります。
殺虫剤を散布する場合は、湿度がダニの増殖の要因となるため、水で希釈する薬剤よりも、エアゾール、粉剤が適しているとされています。
【他の衛生害虫】
ハエ 赤痢菌、チフス菌、コレラ菌、O157等の病原菌を媒介する。ウジが人体に取り付くとハエ蛆症を起こす
蚊 日本脳炎、マラリア、黄熱、デング熱等を媒介する。ボウフラが成虫にならないよう防除する
ツツガムシ ツツガムシ病リケッチアを媒介する
イエダニ ネズミを宿主としており、ネズミの駆除が重要
衛生害虫とは、疾病を媒介したり、飲食物を汚染したりして、保健衛生上の害を及ぼす昆虫等をいいます。ハチ、ドクガ、ドクグモ等の生物は、原則として医薬品の対象とはなりません。
出典:登録販売者試験 令和7年度(群馬県 公表問題)出典元ページ
最終更新日
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