眠気を促す薬に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。…
主な医薬品とその作用 第64問
眠気を促す薬に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。a 抗ヒスタミン成分を主薬とする催眠鎮静薬は、睡眠改善薬として一時的な睡眠障害の緩和に用いられる。b 小児及び若年者では、抗ヒスタミン成分により眠気とは反対の神経過敏や中枢興奮が現れることがある。c ジフェンヒドラミン塩酸塩は、抗ヒスタミン成分の中でも眠気を促す作用が特に強い。d 神経の興奮緩和や緊張緩和を期待してホップが配合されている製品がある。
- (1)a: 正 b: 正 c: 正 d: 正
- (2)a: 正 b: 正 c: 正 d: 誤
- (3)a: 正 b: 正 c: 誤 d: 正
- (4)a: 正 b: 誤 c: 正 d: 正
- (5)a: 誤 b: 正 c: 正 d: 正
正答 (1)
正答は (1)。(a)から(d)まで、すべて正しい記述です。
【(a)正しい ―― 睡眠改善薬の位置づけ】
抗ヒスタミン成分を主薬とする催眠鎮静薬は、睡眠改善薬として、一時的な睡眠障害(寝つきが悪い、眠りが浅い)の緩和に用いられます。
大切なのは、ここに「一時的な」という限定があることです。慢性的に不眠症状がある人や、医療機関で不眠症の診断を受けている人を対象とするものではありません。そうした人には受診を勧めてください。
また、小児および若年者、妊婦または妊娠していると思われる女性、授乳婦は使用を避けます。とくに15歳未満の小児では使用を避ける必要があります。
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【(b)正しい ―― 小児では逆に興奮することがある】
小児および若年者では、抗ヒスタミン成分により眠気とは反対の神経過敏や中枢興奮などが現れることがあります。
とくに15歳未満の小児では、そうした副作用が起きやすいため、使用は避けます。眠らせるつもりが逆に興奮させてしまう、という点は保護者への説明でも重要です。
【(c)正しい ―― ジフェンヒドラミンは眠気が強い】
ジフェンヒドラミン塩酸塩は、抗ヒスタミン成分の中でも中枢神経系に対する作用が強く、眠気を促す作用が特に強いとされています。
このため、睡眠改善薬の主薬として用いられます。逆に言えば、かぜ薬や鼻炎薬にこの成分が入っていれば、強い眠気が出るということでもあります。
なお、ジフェンヒドラミン塩酸塩は、吸収されて母乳に移行するため、授乳中の人は本剤を服用しないか、本剤を服用する場合は授乳を避ける必要があります。乳児に昏睡を生じるおそれがあるためです。
【(d)正しい ―― 生薬成分のホップ】
神経の興奮・緊張緩和を期待して、ホップが配合されている製品があります。
催眠鎮静薬に配合される生薬成分には、ほかに次のものがあります。
チョウトウコウ カギカズラ等の鉤棘
サンソウニン サネブトナツメの種子
カノコソウ 吉草根とも呼ばれる
チャボトケイソウ(パッシフローラ)
ホップ
これら生薬成分のみからなる場合でも、複数の医薬品を併用したり、長期連用することは避ける必要があります。「生薬だから穏やか」という思い込みは禁物です。
【ブロモバレリル尿素等との関係】
かつて主流だったブロモバレリル尿素、アリルイソプロピルアセチル尿素といった鎮静成分は、依存性がある点に注意が必要です。次の設問でも扱います。
出典:登録販売者試験 令和6年度(群馬県 公表問題)出典元ページ
最終更新日
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