医薬品の副作用として現れる中毒性表皮壊死融解症に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。…

人体の働きと医薬品 第59問

医薬品の副作用として現れる中毒性表皮壊死融解症に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。a ライエル症候群とも呼ばれる。b 症例の多くが皮膚粘膜眼症候群の進展型とみられる。c 両眼に現れる急性結膜炎が、皮膚や粘膜の変化とほぼ同時期又は半日~1日程度先行して生じることが知られている。d 原因医薬品の使用開始後2週間以内に発症することが多く、1ヶ月以上経ってから起こることはない。

正答 (5)
正答は (5)。d が誤りです。 中毒性表皮壊死融解症は、皮膚粘膜眼症候群と並んで、一般用医薬品の副作用として最も重いもののひとつです。二つをまとめて整理しておくと効率がよくなります。 【(a)正しい ―― ライエル症候群】 中毒性表皮壊死融解症はライエル症候群とも呼ばれます。英語の頭文字をとった略称で呼ばれることもあります。 対になる皮膚粘膜眼症候群はスティーブンス・ジョンソン症候群とも呼ばれます。人名が二人並ぶ方が皮膚粘膜眼症候群、一人の方が中毒性表皮壊死融解症、と覚えると取り違えません。
解説の続きをみる続きを閉じる
【(b)正しい ―― 多くは皮膚粘膜眼症候群の進展型】 中毒性表皮壊死融解症の症例の多くが、皮膚粘膜眼症候群の進展型とみられています。 中毒性表皮壊死融解症は、38度以上の高熱を伴って、発疹・発赤、火傷様の水疱等の激しい症状が、比較的短時間のうちに全身の皮膚、口、眼等の粘膜に現れる病態です。皮膚症状が体表面積の10パーセント未満であれば皮膚粘膜眼症候群、10パーセント以上であれば中毒性表皮壊死融解症とされます。 【(c)正しい ―― 急性結膜炎が先行することがある】 両眼に現れる急性結膜炎(結膜の充血、目やに、流涙、痛み、腫れ等)が、皮膚や粘膜の変化とほぼ同時期又は半日から1日程度先行して生じることが知られています。 目の症状が先に来ることがある、というのは早期発見の手がかりとして重要です。目の充血や目やにに加えて、高熱や広い範囲の発疹が出てきたら、ただの結膜炎ではない可能性を考える必要があります。 【(d)が誤り ―― 1ヶ月以上経ってからも起こり得る】 原因医薬品の使用開始後2週間以内に発症することが多いのはそのとおりですが、1ヶ月以上経ってから起こることもあります。「起こることはない」と言い切っている点が誤りです。 この「2週間以内が多いが、1ヶ月以上経ってからも起こり得る」という言い回しは、皮膚粘膜眼症候群についても同じです。そのまま覚えてください。長く飲んでいるから安心、とは言えないというのが、ここで伝えたい実務上の要点です。 【あわせて押さえること】 いずれも発生は非常にまれですが、致命的な転帰をたどることがあり、また、皮膚症状が軽快した後も眼や呼吸器等に障害が残ったりすることがあります。原因医薬品の特定は困難で、発症の可能性がある医薬品の種類も多いため、かぜ薬や解熱鎮痛薬といったごく身近な薬でも起こり得ると考えておく必要があります。

出典:登録販売者試験 令和8年度(群馬県 公表問題)出典元ページ

最終更新日

この回を通しで解く この分野を年度横断で解く

「人体の働きと医薬品」のほかの問題

  1. 令和6年度 第59問肝機能障害の症状である黄疸に関する次の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい
  2. 令和7年度 第45問循環器系に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  3. 令和7年度 第51問筋組織に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  4. 令和7年度 第57問医薬品の副作用として現れる皮膚粘膜眼症候群及び中毒性表皮壊死融解症に関する次の記述の正誤
  5. 令和6年度 第43問肝臓に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  6. 令和6年度 第49問眼球に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

問題文・解答の修正依頼

スポンサーリンク