コレステロール及び高コレステロール改善薬に含まれている成分に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。…

主な医薬品とその作用 第70問

コレステロール及び高コレステロール改善薬に含まれている成分に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。a リノール酸は、末梢血管における血行を促進する作用があるとされ、血中コレステロール異常に伴う末梢血行障害(手足の冷え、痺れ)の緩和等を目的として用いられる。b リボフラビンの摂取によって尿が黄色くなることがあるが、使用の中止を要する副作用等の異常ではない。c コレステロールは細胞の構成成分で、胆汁酸や副腎皮質ホルモン等の生理活性物質の産生に重要な物質である。d 低密度リポタンパク質(LDL)は、末梢組織のコレステロールを取り込んで肝臓へと運ぶリポタンパク質である。

正答 (4)
正答は (4)。正しいのは(b)と(c)です。 【(a)が誤り ―― それはビタミンEの説明】 末梢血管における血行を促進する作用があるとされ、血中コレステロール異常に伴う末梢血行障害(手足の冷え、痺れ)の緩和等を目的として用いられるのは、ビタミンE(トコフェロール酢酸エステル等)です。 リノール酸は、大豆油不けん化物(ソイステロール)、ポリエンホスファチジルコリン、パンテチンなどと並ぶ高コレステロール改善成分で、コレステロールと結合して、代謝されやすいエステルを形成するとされ、肝臓におけるコレステロールの代謝を促す効果を期待して用いられます。
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成分の分類自体は合っていても、作用の説明を別の成分のものに差し替えるという作り方です。成分名と作用は必ず対で覚えてください。 【(b)正しい ―― リボフラビンで尿が黄色く】 リボフラビン(ビタミンB2)の摂取によって尿が黄色くなることがありますが、これは使用の中止を要する副作用等の異常ではありません。 リボフラビン自体が黄色い色素だからです。購入者から「尿が黄色くなった」と相談を受けたときに、慌てて中止させる必要はないと説明できるようにしておいてください。なお、リボフラビン酪酸エステル等は、体内で脂質の代謝に関与し、酵素の働きを助ける作用があり、コレステロールの生合成抑制と排泄・異化促進作用、中性脂肪抑制作用、過酸化脂質分解作用を示すとされます。 【(c)正しい ―― コレステロールは必要な物質】 コレステロールは細胞の構成成分で、胆汁酸や副腎皮質ホルモン等の生理活性物質の産生に重要な物質です。 コレステロールは悪者というイメージがありますが、生体に不可欠な物質です。このことは、コレステロールの産生及び代謝は、主として肝臓で行われるという点とあわせて問われます。 【(d)が誤り ―― 向きが逆】 低密度リポタンパク質(LDL)は、コレステロールを肝臓から末梢組織へと運ぶリポタンパク質です。 末梢組織のコレステロールを取り込んで肝臓へと運ぶのは、高密度リポタンパク質(HDL)です。設問はLDLにHDLの説明を貼り付けています。 LDL  肝臓から末梢へ  いわゆる悪玉 HDL  末梢から肝臓へ  いわゆる善玉 医療機関での検査において、LDLが140ミリグラム毎デシリットル以上、HDLが40ミリグラム毎デシリットル未満、中性脂肪が150ミリグラム毎デシリットル以上のいずれかである状態を、脂質異常症といいます。数値もあわせて押さえておいてください。

出典:登録販売者試験 令和8年度(群馬県 公表問題)出典元ページ

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