解熱鎮痛成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。…

主な医薬品とその作用 第63問

解熱鎮痛成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。a アセトアミノフェンには血液を凝固しにくくさせる作用があり、医療用医薬品として、血栓ができやすい人に対する血栓予防薬の成分としても用いられる。b イソプロピルアンチピリンは、解熱及び鎮痛の作用は比較的強いが、抗炎症作用は弱いため、他の解熱鎮痛成分と組み合わせて配合される。c アスピリンはイブプロフェンに比べて胃腸への悪影響が少ない。d エテンザミドは、水痘(水疱瘡)又はインフルエンザにかかっている15歳未満の小児に対しては使用を避ける必要がある。

正答 (3)
正答は (3)。正しいのは(b)と(d)です。 【(a)が誤り ―― 血液を固まりにくくするのはアスピリン】 血液を凝固しにくくさせる作用があり、医療用医薬品として血栓予防薬の成分として用いられるのは、アスピリンです。アセトアミノフェンではありません。 アセトアミノフェン  中枢作用によって解熱・鎮痛をもたらすが、末梢における抗炎症作用は期待できない。主として中枢神経系に作用するため、胃腸障害は少ない アスピリン      血液を凝固しにくくする作用があり、低用量で血栓予防薬として用いられる
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アセトアミノフェンの副作用としては、内服薬のほか、専ら小児の解熱に用いる坐薬がある点、まれに重篤な肝機能障害を生じること、空腹時に服用できる製品もあるが、食後の服用が推奨されていることを押さえておきましょう。 【(b)正しい ―― イソプロピルアンチピリン】 イソプロピルアンチピリンは、解熱および鎮痛の作用は比較的強いが、抗炎症作用は弱いため、他の解熱鎮痛成分と組み合わせて配合されます。 この成分は、現在の一般用医薬品で唯一のピリン系解熱鎮痛成分です。ピリン疹と呼ばれるアレルギー症状を起こしたことがある人は使用してはいけません。 なお、アスピリンやサザピリンは「ピリン」と付いていてもピリン系ではありません(サリチル酸系です)。名前に引っ張られないよう注意してください。 【(c)が誤り ―― アスピリンは胃腸障害が多い】 アスピリンは、他の解熱鎮痛成分に比べて胃腸障害を起こしやすいとされています。「イブプロフェンに比べて少ない」という設問は誤りです。 アスピリンについては、次の点もあわせて確認してください。 アスピリン喘息を誘発することがある 15歳未満の小児に対しては、いかなる場合も使用しない(ライ症候群の発生との関連性が示唆されているため) 出産予定日12週以内の妊婦は使用しない 胃腸障害を軽減する目的でアスピリンアルミニウムとして配合されることがある 【(d)正しい ―― エテンザミドと15歳未満】 エテンザミドは、水痘(水疱瘡)またはインフルエンザにかかっている15歳未満の小児に対しては、使用を避ける必要があります。 理由はライ症候群の発生が示唆されているためです。エテンザミドはサリチル酸系の解熱鎮痛成分ですので、アスピリンと同じ注意が及びます。 【15歳未満に関する注意の整理】 アスピリン、サザピリン   いかなる場合も15歳未満には使用しない エテンザミド、サリチルアミド 水痘またはインフルエンザにかかっている15歳未満には使用を避ける 同じサリチル酸系でも、禁止の強さが違います。アスピリンは全面的に、エテンザミドは条件付き、という差を正確に覚えてください。 なお、エテンザミドは痛みの伝わりを抑える働きが、他の解熱鎮痛成分に比べて強いとされ、アセトアミノフェン、カフェイン、エテンザミドの組合せ(その頭文字からACE処方と呼ばれます)で配合されることがあります。

出典:登録販売者試験 令和6年度(群馬県 公表問題)出典元ページ

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