歯槽膿漏薬とその成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。…
主な医薬品とその作用 第94問
歯槽膿漏薬とその成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。a カミツレは、キク科のカミツレの頭花を基原とする生薬で、抗炎症、抗菌などの作用を期待して用いられる。b 炎症を起こした歯周組織の修復を促す作用のほか、歯肉炎に伴う口臭を抑える効果も期待して、銅クロロフィリンナトリウムが配合されている場合がある。c 炎症を起こした歯周組織からの出血を抑える作用を期待して、血液の凝固機能を正常に保つ働きがあるフィトナジオン(ビタミンK1)が配合されている場合がある。d 歯周組織の血行を促す効果を期待して、チョウジ油が配合されている場合がある。
- (1)a: 誤 b: 誤 c: 誤 d: 誤
- (2)a: 正 b: 誤 c: 誤 d: 誤
- (3)a: 正 b: 正 c: 誤 d: 誤
- (4)a: 正 b: 正 c: 正 d: 誤
- (5)a: 正 b: 正 c: 正 d: 正
正答 (4)
正答は (4)。d が誤りです。
【(a)正しい ―― カミツレ】
カミツレは、キク科のカミツレの頭花を基原とする生薬で、抗炎症、抗菌などの作用を期待して用いられます。
カミツレの主成分であるアズレンについては、水溶性のアズレンスルホン酸ナトリウム(水溶性アズレン)として配合されている場合もあります。問73の口腔咽喉薬、問90の点眼薬でも出てきたアズレンと同じ流れです。
【(b)正しい ―― 銅クロロフィリンナトリウム】
炎症を起こした歯周組織の修復を促す作用のほか、歯肉炎に伴う口臭を抑える効果も期待して、銅クロロフィリンナトリウムが配合されている場合があります。
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組織修復成分としては、ほかにアラントインがあります。
【(c)正しい ―― フィトナジオン】
炎症を起こした歯周組織からの出血を抑える作用を期待して、血液の凝固機能を正常に保つ働きがあるフィトナジオン(ビタミンK1)が配合されている場合があります。
止血成分としては、ほかにカルバゾクロムがあります。問88の痔疾用薬でもカルバゾクロムが止血成分として出てきました。ビタミンKは血液凝固、という対応は問48でも確認したとおりです。
【(d)が誤り ―― チョウジ油は殺菌消毒・抗炎症】
チョウジ油(フトモモ科のチョウジの蕾又は葉を水蒸気蒸留して得た精油)は、殺菌消毒作用や抗炎症作用を期待して配合されます。血行を促すわけではありません。
歯周組織の血行を促す効果を期待して配合されるのは、ビタミンE(トコフェロール酢酸エステル)です。問70の高コレステロール改善薬、問88の痔疾用薬に続いて、ここでもビタミンEが末梢の血行促進を担っています。
血行促進はビタミンE、という結びつきは分野をまたいで何度も使えますので、確実にしておいてください。
【歯槽膿漏薬の成分】
殺菌消毒 セチルピリジニウム塩化物、クロルヘキシジングルコン酸塩、イソプロピルメチルフェノール、チモール、チョウジ油
抗炎症 グリチルリチン酸二カリウム、グリチルレチン酸
止血 カルバゾクロム、フィトナジオン(ビタミンK1)
組織修復 アラントイン、銅クロロフィリンナトリウム
血行促進 ビタミンE(トコフェロール酢酸エステル)
生薬 カミツレ、ラタニア、ミルラ
出典:登録販売者試験 令和8年度(群馬県 公表問題)出典元ページ
最終更新日
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