鎮暈薬(乗物酔い防止薬)及びその配合成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。…

主な医薬品とその作用 第66問

鎮暈薬(乗物酔い防止薬)及びその配合成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。ア 抗めまい成分は、排尿困難の症状がある人や緑内障の診断を受けた人では、その症状を悪化させるおそれがある。イ スコポラミン臭化水素酸塩水和物は、乗物酔い防止に古くから用いられている抗ヒスタミン成分で、消化管からよく吸収され、他の抗ヒスタミン成分と比べて脳内に移行しやすいとされるが、肝臓で速やかに代謝されるため、抗コリン成分等と比べて作用の持続時間は短い。ウ 抗めまい成分、抗ヒスタミン成分、抗コリン成分又は鎮静成分の作用による眠気を軽減させることを目的として、カフェイン(無水カフェイン、クエン酸カフェイン等を含む。)やジプロフィリンなどのキサンチン系と呼ばれる成分が配合されている場合がある。エ 3歳未満の乳幼児が乗物で移動中に機嫌が悪くなるような場合には、乗物酔いであることが多いため、まず、乗物酔い防止薬を使用することを勧める。

正答 (3)
正答は (3)。正しいのは(ア)だけです。 【(ア)正しい ―― 抗めまい成分の注意】 抗めまい成分(ジフェニドール塩酸塩)は、抗ヒスタミン成分と共通する類似の薬理作用を示し、排尿困難の症状がある人や緑内障の診断を受けた人では、その症状を悪化させるおそれがあります。 【(イ)が誤り ―― スコポラミンは抗コリン成分】 スコポラミン臭化水素酸塩水和物は、乗物酔い防止に古くから用いられている抗コリン成分です。消化管からよく吸収され、他の抗コリン成分と比べて脳内に移行しやすいとされますが、肝臓で速やかに代謝されてしまうため、抗ヒスタミン成分等と比べて作用の持続時間は短いとされます。設問は「抗ヒスタミン成分」と「抗コリン成分」が入れ替わっています。
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【(ウ)が誤り ―― 目的は「めまいの軽減」】 カフェインやジプロフィリンなどのキサンチン系成分は、脳に軽い興奮を起こさせて平衡感覚の混乱によるめまいを軽減させることを目的として配合されています。カフェインが配合されているからといって、抗めまい成分、抗ヒスタミン成分、抗コリン成分又は鎮静成分の作用による眠気が解消されるわけではありません。 【(エ)が誤り ―― 3歳未満は乗物酔いがほとんど起こらない】 3歳未満では、乗物酔いが起こることはほとんどないとされており、乗物酔い防止薬に3歳未満の乳幼児向けの製品はありません。乳幼児が乗物で移動中に機嫌が悪くなる場合には、気圧変化による耳の痛みなどの要因を考慮するべきであり、乗物酔い防止薬を安易に使用することのないよう注意が必要です。

出典:登録販売者試験 令和5年度(福岡県 公表問題)出典元ページ

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