一般用医薬品の添付文書等の「相談すること」の項目中に「次の診断を受けた人」として「甲状腺機能障害又は甲状腺機能亢進症」と…
医薬品の適正使用と安全対策 第110問
一般用医薬品の添付文書等の「相談すること」の項目中に「次の診断を受けた人」として「甲状腺機能障害又は甲状腺機能亢進症」と記載することとされている医薬品成分とその理由の組合せの正誤について、正しい組合せはどれか。医薬品成分 理由a トリメトキノール塩酸塩水和物 ― 交感神経系の興奮作用により、症状を悪化させるおそれがあるため。b 沈降炭酸カルシウム ―――――― 甲状腺ホルモンの吸収を阻害するおそれがあるため。c フェニレフリン塩酸塩 ――――― 副交感神経系の興奮作用により、症状を悪化させるおそれがあるため。
- (1)a: 誤 b: 誤 c: 正
- (2)a: 正 b: 正 c: 誤
- (3)a: 正 b: 誤 c: 誤
- (4)a: 正 b: 正 c: 正
- (5)a: 誤 b: 正 c: 誤
正答 (2)
正答は (2)。(c)だけが誤りです。
【甲状腺機能障害で相談する成分】
アドレナリン作動成分
(トリメトキノール塩酸塩水和物、メチルエフェドリン塩酸塩、フェニレフリン塩酸塩、プソイドエフェドリン塩酸塩、メトキシフェナミン塩酸塩等)
…… 交感神経系の興奮作用により、
症状を悪化させるおそれ
マオウ …… 同上
ジプロフィリン …… 中枢神経系の刺激作用により、
症状を悪化させるおそれ
ポビドンヨード等のヨウ素系殺菌消毒成分
…… ヨウ素の体内摂取が増える可能性があり、
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甲状腺におけるホルモン産生に影響を及ぼすおそれ
沈降炭酸カルシウム、無水リン酸水素カルシウム、リン酸水素カルシウム水和物、乳酸カルシウム水和物
…… 甲状腺ホルモンの吸収を阻害するおそれ
【(a)正しい ―― トリメトキノール塩酸塩水和物】
アドレナリン作動成分です。交感神経系の興奮作用により、症状を悪化させるおそれがあります。
甲状腺機能亢進症とは ……
甲状腺ホルモンの過剰により交感神経系が緊張状態となっています。
そこへ交感神経を刺激する成分が加わると、症状が強く出ます。
【(b)正しい ―― 沈降炭酸カルシウム】
甲状腺ホルモンの吸収を阻害するおそれがあります。
どういうことか ……
甲状腺機能障害の治療では甲状腺ホルモン製剤を内服することがあります。
カルシウムを含む成分と一緒に摂ると、その薬の吸収が妨げられる、ということです。
【(c)が誤り ―― 副交感神経系ではない】
フェニレフリン塩酸塩はアドレナリン作動成分です。交感神経系の興奮作用により症状を悪化させるおそれがあります。
副交感神経系ではありません。
アドレナリン作動成分の理由はすべて交感神経系の興奮作用、と覚えてください。
【アドレナリン作動成分で相談する疾患】
心臓病 …… 心臓に負担をかける
高血圧 …… 交感神経興奮作用により
血圧を上昇させる
糖尿病 …… 肝臓でグリコーゲンを分解して
血糖値を上昇させる
甲状腺機能障害 …… 交感神経系の興奮作用により
症状を悪化させる
四つそろえて「心・高・糖・甲」と覚えておくと取りこぼしません。
出典:登録販売者試験 令和6年度(神奈川県 公表問題)出典元ページ
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